乾燥の完走の感想。その3

としみん

2008年02月25日 23:30

あともう少しで8キロ地点。
折り返し地点だあね。

思えば、去年の10月。(あれ11月だっけ?)
この折り返し地点の信号で
追突されたんだよ。
当たり年だね~とか言ってる場合じゃない。
なんかの暗示だったのかな。
その頃はまだ佐鳴湖の周りを走ってもいなかったし
シティマラソンに出るって決まってもいなかったんじゃないっけ。

さて、折り返し地点では
中継のスタッフが待機している。
ホントは足は痛いし、苦しいしで
よっぽど「味通」(折り返し地点にある焼き肉や)で
餃子食べて帰りたかったけど
思いっきりの笑顔と
昔懐かしい小川直也の飛行機ブーンブーンの
ポーズで通過。

折り返してみてわかった。
40代甘くない...。(8キロ×5=40)
むしろ今までで一番キツイがな。

気がつくとS部長は並走をやめて
前を走ってくれてる。
風よけになってくれてるってわけ。(マラソンマンにも載ってた)
なんかジーンときたよ。

やらまいかミュージックフェスも
浜松シティマラソンもこの人が言い出しっぺ。
でも、そんなことを人前で言うような人間ではないのだ。

相変わらず沿道では旗を振りながら応援してくれる人たち。
うれしい。

なんとか10キロを通過。
部長が
「さあ、ここから未知の領域。ニュー鶴田トシミを見せましょう。」
とか言ってる。
意味がよくわからんが
「ハイ」と返事。
多分、わし「ハイ」以外の言葉ほとんど喋ってないわ。

なぜか頭の中でジャパメタバンド「deadend」のインディーズ時代の
曲が流れてきた。凄い歌詞なのよ。
「溶鉱炉でカラダをとか~せ~♪黄金橋で死ねぇい♪」とか
なんでマラソンの一番キツいときに
よりにもよってこんな曲なのだ。頭どうかしとるね。

実は今回の16キロコースには
要所、要所に関門があって
制限時間内にその場所を通過しないと
中島みゆきになってしまうのだ。

11キロか12キロのあたりにその関門はあった。
しかもカウントダウンが始まっているではないか!
「あと~1分~っ。」スタッフの声が響く。
うひー。焦る~!

部長は冷静で
「大丈夫。大丈夫。マイペースで行きましょう。」

無事通過。
恐くて後ろを見ることなんかできなかったけど
後続ランナーのみなさんは
次々に護送車で運ばれていったのだろうか。

こわや。こわや。

本日2度目の給水ポイント。
今度はしっかり飲みました。
飲んだというか吸いまくった。
ちゅ~ちゅ~!

給水ポイントの辺りはもう西風が
背中を押してくれてるから
少しは楽だけど足はパンパンだわな~。

番組をずっと一緒にやってきた
ディレクターと同じ名前の会社の看板が見える。
実は、このマラソン特番が
Haro!での彼の最後のお仕事。

「ゴールで待ってろよお!Yディレクター!」と
気合いを入れ直す。

14キロ地点は
魔のチェックポイント。
いやだ!加藤くんにはなりたくない。

ぐえ。
またカウントダウンしとる。
しかも、さっきよりも小さい数字だ。
「ハイあと30秒!」
嘘でしょ~。
この日初めてのダッシュ!

通過!あぶねえ。あぶねえ。

「ここから先の奴らは地獄送りだあ!ぅわっはっはっは~。」
「たすけてぇ~」
ぼくが走っている後ろでは
長い鎌をもった悪そうなヤツラが(顔はドクロでマント着てる)
弱っちい羊のようなランナーたちを
次から次へと
護送車に放り込んでいく図が
頭のなかでは繰り広げられていたのだった。
(ひどい想像力だな)
もちろん後ろを見る余裕などない。

それでも、残りあと2キロを切ったわけで
あとは時間との勝負だわ。

隣のランナーが話しかけてきた。
「ラジオ聞きながら走ってるんだよ」
おおお。おじちゃん。わしもがんばるよ!

あと1キロ。
ゴール前の下り坂で
S部長が携帯ラジオのボリュームを上げた。
「鶴田さんの元気になる曲、流れてるよ。」

それは前日、Yディレクターにリクエストした
JourneyのDon't stop believinだった。

坂を下り終わるとよめさんとたっちゃんの姿が見えた。



死にそうにきつかったけど
笑顔、笑顔。
ウクレレを受け取ってゴールを目指した。




部長と手をつないでゴール!



はたして結果は...

制限時間96分のところ
95分23秒!

あと37秒で失格という非常にミラクルな記録だったのだ。

ダッシュで放送席まで言って
荻野さんのインタビューを受けた。
うれしかったし、感動したけど
涙は出てこなかったなあ。
乾燥してたからかね?



走ってたから番組は聞けなかったんだけど
「鶴田さんが、10キロ地点を今通過しました!」とか
バンバン中継してくれてたんだって!

恵まれてるなあ。と思ったですよ。
ぼくの周りのすべてのひとに感謝!







これにて午前中終了。
この日は、まだまだいろんなことがあったのだ。

S部長とツーショット。



花蔵さんもMくんもお疲れ様!
スタッフのみなさんにレポーター陣もお疲れ様!
FAXを送ってくださったリスナーのみなさんに
沿道で応援してくださったみなさま。

全員に感謝です!

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