芸術の夏。
金曜日。
いつもより早く起きて
アマゾナス連邦州立大学に行ってきた。
先月行われた会議で
この大学でも本格的に日本語教育を取り入れることが決まった。
来週の水曜日には
領事館の方と大学の方と日伯協会の会長先生との会食も控えているよ。
すでにみどり先生がこの大学内で
日本語のクラスをスタートさせているが
わしもなんらかの形でお手伝いしていく予定なのだ。
ま、それはともかく
先日のギタークラスに続いて
この大学の
絵画クラスに聴講生として参加してきた。
ギター&絵画。
両方のクラスに興味があるのだけど
同じ時間帯なので困ってしまう。
でもって「絵画クラス」スタート。
今日は、いろいろな雑誌や新聞を貼り合わせていき
後でそれを剥がしてから
そこに色をつけたり、さらにトイレットペーパーを
貼ったり自由に作品を作っていくというものだった。
(でもポルトガル語がわからんのであんまり理解できていない…)
雑誌の中から
いい写真のあるページをじっくり選んでいると
隣のマダムが
「こうやってどんどん貼っていけばいいのよ。」なんて
教えてくれた。
(困ってるように見えたのか?ちまちましてるように見えたのか?)
うーむ。
この授業は、適当に貼って適当に剥がして
偶然を楽しむというものなのだろーか…?(ポル語がわからんので困る)
しかし、この行き当たりばったりってのがどうも納得できん。
とりあえず、自分流にやらせていただきやす!
一層目は、人間の顔のみを
二層目は、新聞・雑誌の文字のみを
三層目は、船、宝石、水着など、嗜好品を
四層目は、それをすべて包む感じで新聞を
すべて違う方向から貼っていった。
ひとがいて、
文化が生まれ、
物欲に走り、
マスコミに踊らされるというそんなストーリー。
行き当たりばったりじゃないでしょ!?どうよ?どうよ?
今度は、また別のマダムが
「そろそろ剥がしてもいいんじゃないー。」と言ってくれた。
んー…
でもまだ糊が乾いてないしなあ…。とも思ったが
せっかく言ってくれてるんだからと
マダムの言うことにちゃんとしたがって、バリバリ剥がしてったら、
いろんなもんまですべて剥がれてしまい、
なんだか悲惨なことになってきた。
うえーん。
それを見かねたオトーニ先生が
(ダビデ像のエプロンがなんとも素敵!)
「うーむ。その上に絵を描いてよし!」と言った。
「これで描いていいよ!」と言われた箱のパッケージには
レンガでできた壁の絵が描いてあったし、
その絵の具は思いっきりレンガの色なので
壁を描いていくことにした。
「こりゃまるで、スウィートの「甘い誘惑」のアルバムジャケットみたいだなあ。
つまらんなあ!」と思ってたら、その隣に緑色の箱も発見!
「よっしゃ!これも使おう!」と思い
洗い場に水を汲みに行った。
すると、そこには歯ブラシがいっぱいあったので
それも使うことにした。
ビビビビビっと
歯ブラシをはじいて
緑色のしぶきを飛ばす。
こりゃおもろい!
ビビビビっ!
ビビビビっ!
ああ!
ボトっ。
やばい、調子こいて絵の上に垂らしちまったい!
待てよ。これはカエルの手のように見えるぞ。
ちゅうわけで
さっきの続き。
マスコミに踊らされてる人間たちが
レンガでいろんなものを作り上げ、
カエルを代表とする自然界の連中が悲鳴を上げている!
という作品完成。(再来週またこれに何か足していくかもしらん)
なんちゅうこじつけ!
まあいいか。
こちらは、ロベルタさんとまた別のマダム。(ごめん、名前聞くの忘れた)
とにもかくにも
作品を作り上げている時ってのはアドレナリンがぶんぶん出ていいねえ。
いい気分転換になったよ。
さてさて、明日はまた出張でーす。
飛行機に2時間半乗ってアクレ州リオブランコ市まで行ってきやす!
頑張る!
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