一筋縄ではいかない国の一筋縄ではいかない話。

としみん

2011年07月01日 11:20

ボイブンバの会場からは
オリビアさんの家まで三輪車で帰ってきた。

時刻は深夜1時。

3時間後にはここから港まで行かなければならんのだが
歩くには距離が結構ある。

そこで三輪車の運転手さんに
「4時半にここに迎えに来てもらえますか?」と聞くと
親指を立てて「くらーろ!」(もちろーん!)とのことだった。

なんか展開が読めてきたでしょ。

その通り。4時半に彼は現れなかったのです。寝ちゃったんだと思う。

とりあえず、ハンモックやら荷物をもって暗闇をとぼとぼと港に向かって歩いた。

5時過ぎに港についた。
我々が乗る船は「TAYLOR NOGUCHI」
野口洋品店?船じゃん。まあいい。

とりあえず座れるだけで嬉しいのだ。
ハンモックに揺られて15時間。
街中をさんざん歩いた後
炎天下で5時間待ち、
さらに立ちっぱなしで6時間の祭りに参加。
追い打ちをかけるように
三輪車のおじちゃんの失踪により疲労はピークに達した。
思い出しながらこれを書いてるだけで足が痺れてくるわい。

さて、我々は、船の一番後ろの座席に陣取った。
遠足でいうところのガキ大将の席だ。補助席はないが…。
それにしても赤い座席がまぶしいぜ。

行きのゆっくりボートと違って
帰りは「ランシャ」と呼ばれる高速艇だ。マナウスまであっという間さ!
流れに逆らっていくから
それでも午前6時に出て到着は午後7時。13時間の船旅か。タフだな。

いざ出発。
パリンチンスの朝日が送り出してくれた。


ごごごっごごごごっごごごおおお。

うひゃ。なんだこのエンジンの轟音は!
おまけに恐ろしいほどのオイル臭。
クーラーも壊れておる。
チエミさんなんて笑うしかない!


しょうがないので窓でも開けて気分転換だわ。


俺たちゃ高速艇。ぶいーんぶいーん。

どんな船でも追い越していくぜ!





堅いシートではちゃんと睡眠もとれん。


わっはっは。

わっはっは。

わっはっは。

船尾がやけに賑やかなので偵察にいった。







そして、数分後。










いえーい。


がぼがぼがぼ。


ごぼごぼごぼ。


ざばーっ。なむなむなむ。


いえーい。


どこまでも明るいブラジレイロたちであります。
男しかいないのであります。
あとから聞いた話だと
禁断の世界の国のひとたちという噂も…。


いえーい。


知らん間にわし手とかつないじゃってるし!

軍団のひとりといろんな話になった。
「実はさあ、エンジンの調子悪くて時間通りにつかんみたいよ。」
なぬー。7時着の予定が12時を越えるとな!

高速艇じゃないじゃん。
低速艇じゃん。

イタコアチアラという港に降りて我々がどうしよ?と迷っている間に
スタコラサッサと軍団は、仲良くマイクロバスで消えていったのであります。

我々は、結局イタコアチアラからバスで4時間かけて
マナウスに戻ってきました。
勝手にバスに乗り換えたちみが悪いってことで払い戻しはなし。

うーむ。
いろいろ経験できたからよしとするか。

ちゅうわけで11時くらいに帰宅。披露困憊なんてもんじゃないわさ。

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