ボア・ビスタ探訪はまだまだつづく。

としみん

2012年02月13日 20:04

「そんなに遠くないから私たちの働いているところにもいきましょうか。」

と美智恵さんが案内してくれたのは農業関係の機器を扱う会社で、
旦那さんのマルシオさんもそこで働いている。
マルシオさんにもいつもお世話になっているんだ。
一緒にソフトボールをしたこともあるよ。

年末に偶然マナウスの空港で出会って以来の再会を二人で喜んだ。
事務所で梶芽衣子やいしだあゆみ、ピンキーとキラーズを聞きながら
ひとしきりお喋りをした。

「トシミさん。近所にアホイス・イチカワの工場があるから行きましょう。」

イチカワさんはパラナからボアビスタに移って
もう30年になる。
米の生産・流通を一手に引き受けるアホイス・イチカワは
現地の有力企業だ。
現在3種類のお米が製造されている工場を見学させてもらうことになった。



ちょうど採りたての米が満載の大型トラックが
工場に到着したところで米を下ろしているところだった。
もみが落ちるときに擦れて出る煙で工場内は真っ白。



こうして田んぼから運ばれた米は
次の工程でもみがらを取り、取ったもみがらは焼いて灰にしてしまう。



この後、米はびっくりするような大きさの貯蔵庫に蓄えられる。



貯蔵庫から送られた米は、いくつもの選別機にかけられ
袋に詰められ出荷されるのだ。




いやはやそのスケールの大きさに度肝を抜かれた。
イチカワさんには、お土産にお米をいただいてしまった。
感謝!感謝!



アホイスイチカワをあとにして、向かったのは地元の大学FARESだ。
ここでは青年ボランティアのあやか先生が
現地に住む日本人のハナコさんとともに日本語を教えている。
後継者がいないこと。
人材不足が目下のところ問題点なのだが
この日はそれを解消すべく、生徒の中でも積極的な双子のサーシャとオスカルに
近い将来先生になるよう勧めて、養成講座に通ってみる気はあるか
意思を確認するという大事なミーティングが待っていたのだった。

川の近くでやたら蚊が多いFARESで体中すごい勢いで刺されながら
ミーティングはスタート。

彼ら双子兄弟はリオデジャネイロ出身で幼少期は
カナダで育ち、フランス語と英語をマスターしたというつわものなのだ。
現在、日本語教室に通いながら
日本語教室の終わったあとの部屋を使って「マンガ教室」も
ボランティアでやってくれているし、
去年の末はマナウスまで二人揃って長距離バスに乗って
日本語能力試験も受験しに来た。
そんなやる気の持ち主の二人だから、今回の話には大賛成だった。
ANIR(ホライマ日伯協会)のホームページ作りにも協力してくれるとのことで
とっても前向きな話し合いになったよ。
あやか先生も大満足だ。
これからがまた大変になるけど一緒にがんばっていきませう!



そして、夜は市内のレストランにて
ANIR(ホライマ日伯協会)の新会長就任式に出席。
新会長はイチカワさんの奥さんのイザベラさんだ。
イザベラさんにも去年8月の原爆展の際にいろいろとお世話になったんだ。

会の後半では歌も歌った。



せっかくだからJICAの仲間あやか先生やヤスマさんにも
ステージに上がってもらい一緒に『島唄』を歌ってもらった。ありがと!

会は無事終了し、わしは午前1時の飛行機でマナウスに戻ってきた。
楽しい思い出とともに
リジアさんにいただいた鍋と
イチカワさんにいただいた米と
ANIRのみなさんにいただいたロライマ山の形をした石(!)の置物を
リュックサックにすべて詰め込んで…。

肩が抜けそうになりつつ
みなさまに感謝!

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