可愛いゲスト。
2月14日
火曜の夜。午後11時に到着。次の日に備えてねる。
2月15日
水曜の朝、8時から授業参加。
イラセマ先生、ビアンカ先生のお手伝いだ。
今学期から3時間授業×週2回=週6時間
という非常に恵まれた日本語教育の授業がスタート。
市立の語学センターは、入学試験はあるものの
入学は無料なのだ!
水曜午前の授業は、この2月から日本語を覚え始めた
初心者向けのクラスで生徒の数は約25名。
教室はいっぱいだ。
今学期から授業の主導権はイラセマに移行しつつある。
将来のことを考えて、彼女にもっともっと教えるチャンスを
与えようと考えたのだ。
とはいえ、授業の流れを考えたりアドバイスしたり発音指導したり
理解できない生徒のフォローをしたりとビアンカ先生も忙しい。
イラセマ先生も非常に生き生きと授業を進めている。
自信も少しずついてきたようで嬉しい限りだ。
この数カ月で彼女は大きく成長したと思う。
この日は、イラセマの甥っ子が授業に参加していた。
甥っ子のジュニオールくんは小学3年生。
両親の出かせぎ先の日本から
病気の親戚を見舞うために一時帰国しているのだ。
今年の6月までは日本に帰れないので
漢字ドリルと計算ドリルをやっておくように
日本で通っている小学校の先生に手渡されたようだ。
日本に住む出かせぎ者の子弟によくある傾向なのだが
ジュニオールくんも例外ではない。
日本語も母国語のポルトガル語もどちらもあまり得意ではないのだ。
屈託のない笑顔が可愛いだけに
見ていて痛々しくなることもある。
JICAの日本語教育で出張している身なのは重々承知しているのだが
漢字も計算も自分の力ではなかなか進められない彼を放ってはおけなかった。
日本語の授業の監督をしつつ、漢字と計算の練習。
ジュニオールくんは、よくがんばったと思うよ。
日本語の授業にもバッチリ参加してたしね!
そうそう、彼のお兄ちゃんはブラジリアン柔術の選手。日本に住んでる。
http://www.checkmatjapan.com/
今度はPRIDEのリングに立つんだって!
すごいでしょ?
みんなに頑張ってもらいたいな。
午後6時から始まった夜の授業は、
もう1年半以上通い続けているクラス。
始めた当初は全く日本語がわからなかった人たちが
あいうえおからスタートして
今では動詞の変化をおぼえたり
思い思いの文章を作れるようにまで成長してきている。
綺麗な字でホワイトボードに例文を書いてると頃を見てたら
感動してなんだか泣けてきたよ。
みんなまだまだ初級レベルだけど、
日本語の要素が全くないこの街では凄いことだと思う。
ブラジルのいろいろな地域には
移民の人たちが守ってきたコロニアと呼ばれる日本人居住地があり
熱心な教育者たちによって
日本語教育が続けられてきた。
ところがこのパリンチンスは別だ。
戦後から今までまともに日本語教育が行われたことはなく
スコンとそこが抜け落ちている。
ただ、住民の中には出かせぎ者として日本に行ったものも何人かいて
彼らはカタコトの日本語を話してくれる。
授業後は夕食を兼ねたミーティング。
ホテルに戻ってからは
18日のライヴの一人通しリハーサル。
蚊と闘いながら就寝。あまり眠れなかった。
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