やらぬより…。
西部アマゾン日伯協会の日本語教室では
今年8月から「会話クラス」が新たにスタートする。
非日系のヒカルド先生が中心になっての新しいクラス。
ひらがな・カタカナの読み書きをすっ飛ばしての
会話クラススタートには?マークがついた。(実は、今もついてる)
会話クラスの開講を希望するものは
『日本企業で働くものが多く、
日本人との会話の機会を多く望んでいる…』
のだそうだ。
「一刻も早く会話をしたいので読み書き抜きで
会話だけを教えてほしい。」
↓
「だから始めたいんです。」
うーむ。
教師会議での他の先生の意見も
「はじめたらいいんじゃないですか。特に反対しません。」
というものなので、
あれよあれよという間に8月スタートが決まっておった。
わしの立場はボランティアなので
配属先の意向に従いつつ
自分のアイデアや意見も言わせてもらっている。
今回の会話クラスも始めるからには
既存のクラスとの差別化を図らなければ
どんどん安易なほうに生徒が流れてくる可能性もある。
ひらがな・カタカナ覚えずに会話だけする。
できればそれは避けたい。
全員を満足させることは不可能だけど
なるべくいい方向に持っていきたいじゃないかー。
というわけで折衷案。
クラスは平日(月・水)のみ
募集枠は企業で働く社会人(あるいは企業で働く学生)
教科書は会話中心のものを半年で一冊
基本的に2ターム(1年間)で修了
修了後は、ひらがな・カタカナの読み書きを習得したものに限り
初級2・3クラスなど既存クラスへ転入可能。
授業には企業、工場など職場で使う言葉や会話例も入れ込む
半年間の最終目標として、自分の職場についての簡単なプレゼンテーションをすること
などを提案した。
マナウスには日系企業が多く進出しているし
いろいろな機会に企業の方にもお会いしてお話させていただいている。
マナウスフリーゾーンについてはこちらを参照。
↓
http://www.bizpoint.com.br/jp/reports/oth/ty0712.htm
日系企業で働くブラジル人従業員にとって
日本語はどのくらい大事で
どのくらい使用されているのだろうか。
恥ずかしい話、なんも知らない。
大体において
マナウスに2年もいてマナウスフリーゾーン(工業団地)を
わしは一度も体験していないじゃないか。
興味はあったが、必要に迫られたこともないし、
今まで通りぬけたことしかなかったのだ。
よし。
実地調査だ。
工場見学をさせていただこう。
何かヒントがあるかもしれない。
というわけで
先週の頭から商工会議所の半田さんにお願いして
スケジュール調整をしていただいた。
お忙しい中、急なお願いにもかかわらず
快く引き受けていただき本当に感謝している。
同期のボランティアが2年の任期を終えて
もうすぐ帰国しようという時に
「おまえは何をいまさら言ってるんだ。」という感じで恥ずかしいのだが
ブラジルには
「Antes tarde do que nunca(やらぬより遅れてでもやったほうがよい)」
という諺がある。
一昨日と今日、
工場見学に行ってきたよ。
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