バンドのはなし。

としみん

2012年07月01日 23:31

金曜の夜は地元バンドのライヴに参戦した。

「今度の金曜日にライヴやるから一緒に出ない?」と
シンガーのモイゼスくんから連絡があったのが月曜日のこと。
水曜日の夜にスタジオでリハーサルがあるから迎えに来てくれるとのこと。

ところで何の曲をやるんだ?

以前、一度ライヴをお手伝いしたときは
SKID ROWばかり20曲くらいやったけど
ふだん弾いてるわけじゃないから忘れてるゾ。

「とりあえず、Iron MaidenのThe evil that man doとFlight of Icalus,
それからSkid Rowは、Wasted timeと18 and life、それからMonkey Businessね。」

ちゅうわけで夜中にコピー&おさらい開始。

ボリュームペダルもライヴのために購入。
昼休みを利用して
セントロからちょっと外れたエドゥカンドってところにある
『サンルイス』って楽器屋まで行ってきた。

この写真は楽器屋の近くの焼肉屋。
焼肉皿に盛り放題で10ヘアイス(約500円)。


本当はイコライザーが欲しかったんだけど
マナウスにはそんなもん売ってないので
ボリュームペダルで我慢することにした。
こちらに来て、ディストーション&リバーブ&ボリュームペダル&チューナーを購入。
もうこれで打ち止め。
(バンドやりに来たわけじゃない…)

エレキギターはね、日伯で以前働いていたパウロさんから
ヤマハのギターをずっと借りてるんだわ。
出かせぎで家族と日本に住んでいた時に購入したという思い出のギター。
ジャックがおかしかったから楽器屋で直してもらって
1年くらいお借りしてる。大事に使わなきゃ。



わしなんざ、下手っちょなギタリストだけど
Iron Maidenなんか弾いてるとすごい気分転換になるのよ。
気分はもう高校生。ロックキッズに戻っちゃう。

「バンドのギタリストEliasくんがこんなパートを弾いていたから
わしはこっちのハモリをコピーしとこう!」とか考えて一音ずつ取っていく。

夜遅くまでね…。

そんでもって、まずはスタジオ練習。

水曜。
夜10時30分にベーシストのEdielくんとMoisesくんが迎えに来た。
Moisesくんは法学部の学生だ。
ネグロ川に架かったばかりの橋の近くにあるいつものスタジオに着くと
オーナーがアコースティックギター片手にOASISの曲を弾いていた。
めちゃウマイ。
彼も今度のライヴに出演するのだ。

新しいドラマーのSudiくんがキーボードのAlexandreくんと登場して
メンバー全員勢ぞろい。
市内のオーケストラなどでも活躍している凄腕のミュージシャンばかり。

バンドは新曲から練習し始めた。
まずは、ブラジルの誇るロックトリオ「Dr.Sin」の曲だ。
Futebol,Mulher e Rock and rollって曲。
サッカー、女、ロックンロール!
ブラジルの野郎どもはこれが大好きなのさ!



わしはこの曲でコーラスをすることになった。

次。

DioのHoly Diverが始まった。
1985年、お台場で行われたスーパーロック85を思い出す。
メンバーはまだ1歳とか産まれてなかったりとか…。

Dioは好きなシンガーなのでハモリのパートを適当に歌ってみた。

「トシミー、金曜日これも一緒に歌おう!」

次はIron Maidenいってみよー!
おもろい!
これだからバンドはやめられん。
歌のハモリ、ギターのハモリ。
Iron Maidenは素晴らしいバンドだと今さら思ったりする。

2時間の練習はあっという間に終わり(スタジオのオーナーも加わり)
夜中の2時にハンバーガーショップに行くことになった。

「トシミー。今から行く店はさ、『Rato Feliz』って呼ばれてるんだぜ。」

『幸せなねずみ』と呼ばれる店はなるほど
メニューは安いけどドバ汚い!写真撮ればよかった。
ハンバーガーはどれも2ヘアイス(100円)だった…。








さてさて、
金曜日はライヴの本番の日。
本番といえばアマゾナス劇場の向かいにある
会場のARTE E FATOってお店は
元々はJET SETというストリップ小屋があったところなんだと。
夫婦の踊り子がいて
それはそれは凄かったらしい。
ストロボがバチバチって焚かれて…(後はBlogには書けませーん)

9時45分にまたEdielくんとMoisesくんが迎えにきた。
この日はEdielくんのアパートによってベースアンプを取ってきた。
これがまたいい味出しまくりのヤバい感じのアパート。
市内のオーケストラでコントラバスを弾き
音楽の専門学校にも通う彼は、友人と一部屋シェアして
このアパートに住みついて1年半になる。
最初はとっつきにくいかと思ったけど、すごくいいヤツなんだ。
バンドのメンバーはみんな心優しい人たちばっかり。

「トシミー、アンプ用意したけど、すげえデカイんだぜー。わっはっは」とMoisesくん。

あー、期待なんかしてなかったけどそういうことね。
小さいアンプしか手配できなかったらしい。

いーのいーの。
頑張って手配してくれたんだもん。

しかしながら言葉の壁はいつまでたっても高くそびえておる。

言葉の壁の問題だけじゃないと思うのだが
なんだかだらだらーっとライヴスタート。

そんでもって途中にセッションのお友達がだらだらーっと乱入。

日本でも知ってる人は知っている
知らない人は誰も知らないメタルバンド「Glory Opera」のシンガーもセッションに加わる。
なんちゅう声量だ。
KISSのForeverにEuropeのCarrie、WhitesnakeのIs this love
それからJourneyのDon't stop believinなんかも歌いあげる。
ブラジル人はクラシックロックが大好きだからやたら盛り上がる。
わしもコーラスで参加。

その後も次から次へと
地元のミュージシャンが参加。
みんなびっくりするほど上手い!
そして、なかなか演奏をやめない…。
演奏は、びっくりするほど長い。(ははは)



残念ながら、自分が演奏してる写真は一枚もなし。
高い演奏能力のミュージシャンたちに耳を傾けるのに忙しくて
それどころじゃなかったわ。

ブラジル人おそるべしだよ。懐深すぎ!

今度はマナウスからバスで数時間いったところにあるイタコアチアラでもライヴをするんだと。
わしは、それには出ないと思うけど同行する予定。
というのも、ここは日本移民が数家族住んでいた場所だから
一度ゆっくり行ってみたかったんだよね。

Moisesくんの彼女のファビオラさんが実家に泊めてくれるから安心だ。

ま、とにかく
面白い夜だったことは間違いなし。
次の日、朝8時から修了式の準備だってのに
帰宅したのは午前4時だったよー。

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