プロローグ。

としみん

2012年08月11日 00:19

今回のパリンチンス出張は活動内容こそ大充実だったものの
その第一夜からして
ちょっと不安がよぎる『呪われた夜』by イーグルスだったのだ。

まずは

飛行機が来ない。いつもの事といえばいつもの事なんだが
今回も1時間半遅れで出発だわ。
空港で山田風太郎の「あと千回の晩飯」を読む。
飛行機の隣の席のおばちゃんはITAU銀行のひとだった。

そして

飛行機がついた。いつもいる顔見知りの運転手は誰ひとりおらん。
若いお兄ちゃん(なかなかいい人)に頼む。
パリンチンスの市街地に向かう道でパトカーの赤いランプが見える。
減速したところで見たのは、
車に激突してもがく牛さんだった…。可哀そうに。

やがて

ホテルについた。いつものホテルだ。一泊40ヘアイス(2000円)。
ここは、景色が最高なんだわさ。
今回から支配人(ちゅうかおばちゃん)が
別の支配人(ちゅうかおばちゃん)に交代したことは予約の電話で知っていた。

そんなことはどうでもいいが、
門が完全に閉まっておるではないか。時刻は午前1時。
    
誰も通らんアマゾナス通りで
タクシーの兄ちゃんも一緒になって呼ぶ。
「おーい。おーい。」
ちょっと恥ずかしい。いや、かなり恥ずかしい。

ぴーぴーぴーぴー口笛吹いても
おいおいおいおい呼んでも
一向に出てくる気配なし。

さては、寝てるな…。

わしにはわかっておるのだ。
閉ざされた門の向こう、
もうひとつガラスのドアを開けた受付カウンターの奥の部屋が
シーツとタオル置き場になっていて
夜の番をするおっさんはここで寝ているのだ。
冷蔵庫の中にはコーラと水しかないのも知っているゾ。

たのむー。おっさん起きてくれ。
しょうがないのでNEWおばちゃん(NEW支配人)に電話した。
ちなみに、おばちゃんが別のところに住んでいるのもわかっておる。

「すんません。先ほど予約したもんですが門が開いておりませーん」
「OK。OK。ちょっと待っててね。」

10分後。
「ごめん。ねちゃった。」と言って顔見知りのおっさん登場。
やっぱり奥で寝てた。もう少しでホテルを替えるところだったぜー。

こうして始まった4日間のパリンチンス出張も
Blogの日記の通りに無事終わり、
わしはマナウスに帰ってきた。


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