ファゼンダに行く。その2
乾季の時期にだけ出現する砂浜や
水遊びをする原住民の姿を横目に船は走る。
アイクラッパ川付近にも多くの日本人が住み
以前はガラナや熱帯フルーツの栽培が盛んに行われていた。
遠くに町が見える。
どんな田舎のどんな小さな町にも
必ず教会がある。
この厳しい自然条件の中生きていくんだから、神様にすがる気持ちもわかる気がする。
というか一種の集会場の役目も果たしているんだろうな。
Cidade da semiãoって小さな町には日本人がまだ住んでいるんだそうだ。
アマゾンのジャングルの中。
マナウスから高速艇で16時間。
さらにパリンチンスからモーターボートで1時間進んだ場所だよ。
どんなに田舎なのか想像がつかないでしょ?
マリオさんが途中で何回か
舟を停めてモリを片手に川に潜っていったけれど
残念ながらこの日は収穫なし…。
小川で髪の毛や身体を洗う。
(実はアマゾンの川にしてはおそろしく透明で魚の姿も確認できた!)
小川に飛びこんで水面から見たアマゾンの風景は最高!
日が暮れる前にファゼンダに到着した。
今夜はここで一泊するのだ。
ファゼンダを歩くと秒殺。すぐに蟻に噛まれた。
その数、右数十か所、左数十か所。あっという間にボコボコになった。
不思議な事にマリオさんは一匹も噛まれない。
わしの血がうまいんだろか?
夕陽がアマゾンのジャングルの向こうに沈んでいく。
壮大も荘大。こんな景色はちょっとお目にかかれないだろう。
ファゼンダの管理人のおじちゃんがトゥクナレを炭火で焼き始めた。
マリオさんは自然のマンゴーをくれた。
これがまた倒れるくらいに美味いんだ。
夕陽が沈んだらあっという間にジャングルは暗闇に包まれる。
そして見渡す限りの星のカーテン。
この日の夜だけで幾つ流れ星を目撃することができただろう。
流れ星で夢が叶うのなら
ジャングルの住民たちは一生に何百回も叶えられるはず。
番犬が二匹に野良猫も焼きトゥクナレのにおいにつられて
テーブルの周りにやってきた。
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