ファゼンダに行く。その3

としみん

2012年11月13日 01:32

今日の夕飯は
トゥクナレのみ。



炭火焼のトゥクナレを
レモンと塩とファロッファ(マンジョーカ芋の粉末)でいただく。
喉が乾いたら水を飲む。
なんちゅうヘルシーでワイルドなアマゾン料理なんだ!

さらに管理人のおっちゃんがトゥクナレのスープを運んできた。



鍋の蓋は壊れ、余り衛生的ではないけれど
これがまたぶっ飛ぶくらいの美味さ。
ピーメンタ(唐辛子)のソースを少しかけて
トッピングはレモンと塩とファロッファ。
まあ、結局、調味料はこれしかないってわけだ。
魚をおかずに魚を食す。いいねえ。

管理人のおっちゃんは
キースリチャーズをもっとワイルドにして汚くした感じ。



まだ時計の針は8時くらいじゃないのかな。

食事の後は星空のもと
持ってきたギターで演奏を始めた。
お客さんはハンモックで揺られるマリオさんだけだ。
ロマンティックなことこの上ない。

数時間弾きっぱなし。
さすがに疲れて小屋の中でねた。
夜はオンサ(豹)に襲われる夢を見たよ。こわやこわや。

ファゼンダの朝は
物凄い量の小鳥の声とともに始まった。
日の出を見るつもりがすっかり寝こんでしまい見逃した!

日の出直後の写真でもこんなにきれい!



前日マリオさんが作っておいてくれたココナッツのジュースは
氷の中でキンキンに冷えていて
一気飲みしたらちょっとヤバイかなって予感もしたんだが
喉が渇いていたのでグビーっと一息に飲んでしまった。

授業開始時間の8時に間に合うように
パリンチンス市内に戻らなきゃいかん。
朝6時過ぎに出発。
また、1時間半のモーターボートの旅だ。

ああ、この朝の風景はまるで桃源郷にでもいるみたいだった。
まだ誰にも邪魔されず波一つ立っていない
静かな水面を我々のモーターボートだけがいく。



「このジャングルの中に以前いたのはトゥピナバ族、パリンチンチン族などだ。
今もいくつかの部族が住んでるよ。
マカコ(猿)にオンサ(豹)、パッカにクチアなんでもいるぞ。」

マリオさんの説明が続く。

「あの山の向こうに土地を持っていたのが古賀さんだ。
徳田さんも土地を持っていた。イノマタタダシ学校のアベニウザ校長の先祖だよ。」

ブタと炭を満載した舟を追い抜く。

「今潜った鳥がメ―グリャオン。ほら、またイルカがいるぞ。」

モーターボートはアマゾン川に突入。
実はわしのお腹はこの頃、限界を迎えていた。
ココによるココの被害が起きるところ3秒前だった。
ココはココナッツ、発音を少し変えるとココはうんこって意味にもなる。

アマゾン川に入るととたんに波が荒くなるんだな。
うー漏れるー!

岸に着いた瞬間、マリオさんに別れを告げ、お礼を言い
わしは坂を駆け上り、ガソリンスタンドのトイレに飛び込んだ。
駆け上ったつもりだが多分超スローモーション…。動けんのよ。

危機一髪間に合った!

そして授業にも間に合った!

この日から二日間、朝も夜もばっちり授業に参加してイベントに備えるのだー!

後日マリオさんに
「いやー限界だったんだ。」と話すと

「なんだよ。言ってくれたら舟停めたのに。川ン中ですりゃ誰もわかんないじゃん。
舟の上から尻出してやってるやつだっているぜ。」

「んー。そだね。」

まだまだ修行が足らんなあ。

素晴らしい体験をさせてくれたマリオさんに感謝。


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