テストの前。

としみん

2012年12月05日 02:58

日曜日は日本語能力試験の日。

以前はマナウスからベレンやブラジリアまで行って受験しなければいけなかったのだが
数年前に申請し、マナウスでも受験可能になった。
今回は正式には2回目のマナウスでの能力試験。(それまでは試用期間)
93名が申し込み、当日の試験に臨んだ。
わしの出張先のポルトベーリョやボアビスタ、パリンチンスなどからも
このテストに挑戦するため
けっして安くない航空チケット(あるいは船のチケット)を買って
マナウスにやってきた。

マナウスでも8月から教師対象に有志による勉強会を午前・午後・夜と実施してきた。
1級・2級レベルの受験者には読解問題で困らないように語彙力をつける練習
3級・4級レベルの受験者にはまず漢字が読めるように集中して指導してきたのだ。


大学に通っていたり、仕事をしていたりという先生(受験者)が多いので
なかなかスケジュール調整が難しかったけどみんなよく頑張ったと思うよ。

西部アマゾン地域の出張先でも青年ボランティアが中心になって
対策授業を続けてきた。

でもって、先週の金曜、土曜はせっかくマナウスに来ているのだから
直前まで対策しようと思って合同の勉強会を企画した。
パリンチンスのエリコ先生にポルトベーリョのミサキ先生と
各地の青年ボランティア(アヤカ先生は現地で授業があったため来られなかった。残念)
にも協力してもらい、朝から晩まで日本語能力試験の特訓。



金曜日、夜の授業はマナウスで活動している櫻井さんにも手伝ってもらい
対策授業を頑張ったよ。

櫻井さんありがとー!



「トシミせんせい。正座って何ですか?」

「これです。」



授業の後の夕食会でも『この日どのくらいの言葉を覚えたか対決!』が始まった。

ナターリャが「チューリンジョー」と言えば
すかさずアルベルトくんが「オ・コ・ト・ワ・リ・シ・マ・スー」と返す。

ポルトベーリョからやってきた負けず嫌いのこのソブラル姉弟は
食べ終わった後もウンウン言いながら思い出してた。

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明けて土曜日。

船でやってきたパリンチンス組も交えて
朝から勉強会開始。



時計の針はもう午前11時。

毎週、土曜日の昼におこなっているマナウスの教師達の勉強会にも参加してもらい
自己紹介や郷土自慢など会話練習・作文練習を含めておこなった。

ふだん絶対に交わることのない出張先の生徒や先生が一同に会して
日本語で話したり、作文を書いている姿を見るとちょっと感動してしまうな。

ちなみにこれはマナウスの日本人の先生の作文。素直な気持ちがよく表れていると思う。

『今日はとても久しぶりに日本語教師勉強会に参加した。
明日、日本語能力試験があるのでアマゾン地域の各地から
たくさんの勇士(!)たちが集まってきた。

ポルトベーリョにパリンチンスにボアビスタみんな遠くからマナウスにやってきた。
今回の勉強会では小グループに分かれて色々な話をした。
ぼくのグループのメンバーはパリンチンスのイラセマさんとボアビスタのサーシャさんだ。
自己紹介をしたり、自分が住んでいるところについて話したりした。
イラセマさんは36歳で二人の息子さんがいるそうだ。年子で11歳と12歳。
彼女いわく、産まれてすぐに次の子ができたということだ。
サーシャさんは完全な非日系にもかかわらずすいぶんうまく日本語を話してくれた。
コンピュータ学を大学で勉強しながらマンガの描き方も勉強しているそうだ。

アマゾンの秘境の地でこんなにたくさんのひとたちが
一生懸命日本語を勉強していることにとても感動したひとときだった。』

みんな10分程度で立派な作文を書いてくれたんだ。

午後はみっちり5時まで勉強。



さらに通常授業を終えたばかりの教師陣も交えて7時まで。



さぞかしみんな疲れただろう…。いやーようがんばった!

さあ、明日はいよいよテスト本番。

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