パリンチンスの修了式。④

としみん

2012年12月18日 07:02

それから、イベントは大勢のギャラリーに見守られつつ、
アマゾンの伝説を扱った劇の発表へと続く。



まずは、大蛇『ボイタタ』



そして、こちらは『ボト』の話。



「わたしといっしょに踊ってくれませんか?」
「もう遅いです。わたしは帰ります。」

『ボト』とはアマゾンカワイルカのこと。
夜になると魅力的な男性に姿を変え女性のハートを奪うのだ。

今回の寸劇では、ダンスホールでボトにナンパされた女性が
川に誘われ、最後は子どもを身ごもるというオチだったのだが…
肝心の身ごもった子どもの人形を生徒が家に忘れてきてしまったので
『ある女の子がナンパされて、川に行ってきました』みたいな
よくわからん内容になってしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方、こちらは『イアラ』の話。
『イアラ』は、素晴らしい歌声で船乗りを誘惑して川の奥深くへ誘い込むのだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、『クルピラ』。

『クルピラ』は森の中に住んでいる男の子だ。
髪の毛は火のように赤く、体中毛におおわれている。
その足は逆向きについているが、
どんな動物よりも速くジャングルの中を駆けることができる。
森で遊び半分に狩りをする人間を見つけたら懲らしめるのだ。



「あなたはだれですか?」

「わたしはクルピラです。ああ、おなかがすいた。しんぞうがたべたいー。」

「おいしい。もっとほしい。」

「あげたよ。こんどは、わたしのばんだ。」

『ボト』の話は、危ないから川に近付いちゃいけないよ。
悪い男の子どもを身ごもってしまうことになるから…。

『イアラ』の話は、気をつけて漁をしなさい。川を甘く見ちゃだめだ…。
そんなメッセージが込められているようだ。

『クルピラ』の話だって、
ジャングルの動物の乱獲や過度の伐採に警鐘を鳴らしている。

他にも裏の意味がいろいろと隠されているんだろうけど
アマゾンの伝説ってのは、非常に興味深い内容だあね。

関連記事