インディオの村訪問。⑯

としみん

2013年01月22日 21:23

夜はハンモックでねた。
看護婦のビルマさんとドイツ人のダニエラさんは
蚊帳付きのベッドだ。
なぜか窓全開でねてしまったものだから
わしは全身蚊に刺されまくった。
手足だけでなく顔もボコボコ刺された。
体質が蚊に刺されやすいというのもあってあっという間だった。

数日後、両足の刺された箇所を数えてみたら
足だけで136箇所刺されていたよ。おそるべし!
(インディオ部落の後、訪れた牧場でも刺されたのだ。)



朝7時起床。
意外にのんびりしている。というかわしは病み上がりの身体だ。
蚊の襲来のおかげでちゃんと睡眠もとることができなかった。

パンをかじり散歩に出かけた。

山火事の跡を見て
学校裏の川に出た。





川というか、ここはもともと道路なんだけど
決壊して道路じゃなくなっちゃった。
昨日よりも水位が上がっていてびっくり。
この水量では泳ぐ人もいない。

インディオの夫婦が畑仕事のために川を渡っていくのを見送る。



「いってらっしゃい。いい一日を。」
「ありがとう。君もね。」
今日はよく晴れて気持ちがいい。

昨日あんなに痛かった身体も
汗をかいたおかげでだいぶよくなってきた。

手作りの橋のところまでくると
きゃーきゃー言う声が聞こえる。
子どもたちが川で泳いで遊んでいた。
昨日の夜、一緒に大きな声で歌っていた女の子もいる。

前日、熱出してねてたから
無理しちゃいかんのだけど
どうにも我慢ができなくなって
わしもTシャツを脱いで川に飛び込んだ。





冷たい水が気持ちいい。
結構流れが急だぞ。



ただ単純に水遊びをしているかと思いきや
子どもたちは何かを競っているようだ。
取ってきた木の実を遠くに投げ
水面に浮かんで流れてきたところを
橋の上から飛びこんでつかむことができるか…というルールらしい。



「せーのーで!」
わしも一緒に飛び込む。



一度飛び込むと橋の上までまた上って来なきゃいけないので
この単純な繰り返しは、結構な体力を消耗する。



きゃーきゃー言いながら
疲れ知らずの子どもたちは
飛びこんでは上り
飛びこんでは上り
それを繰り返す。

「はい。これ。鳥。」
と女の子が手の上にのせてくれたのは
木の蔕の部分だった。
確かに鳥に見える。



これだよ。
こういうコミュニケーションが欲しかったんだ。

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