パリンチンスにいく。①

としみん

2013年03月13日 01:14

パリンチンスへの出張はサンパウロから帰ってきてすぐ。

飛行機で隣の席に座った女性は歯科医師で
現地人のために巡回診療するという。
ブラジリアに住んでいること、マナウスで育ったこと、
旦那さんはアルゼンチン人で互いの国の言葉が家庭内で
飛びかっていること。
(基本的に自分の国の言葉しか喋らんらしい。
聞くのは相手の国の言葉で喋るのは自分の国の言葉。)

まあ、喋るわ、喋るわ。

なんと、一昨年の暮れに訪れたアマゾナス州の果てにある
サンガブリエルダカショエイラに住む日系人歯科医は
共通の知り合いだった!

これから1週間、何時間も船に乗ってジャングルの中に入り
現地人の歯の治療にあたるのだ。
さんざん喋りまくったあとに一言。

「ああ、そろそろ寝るわ。」

その数分後に着陸。

「全然、眠れなかったわ。」

このいい加減さがブラジル人の魅力だ。
パリンチンス行きの飛行機はいつも楽しい。

真夜中に到着しても勝手知ったるパリンチンス。
タクシーの運転手さんももう顔馴染みだ。
(というか日本語学校の元生徒のお父さん)

疲労困憊で眠りについたが
早朝、もの凄い雨の音に起こされた。



朝食を食べに行ったら食堂には誰もいない。
台所にも前日の食べ残ししかなかったので諦めた。

午前中友人のクリスチアンと約束があったけど
この大雨じゃあどうにもならんのでホテルに缶詰めだ。
マリオ会長から電話があって
あるプロジェクトのミーティングをすることになった。

昼ご飯は、市内のブラジル人学校でポルトガル語を教えている
ファロアニアさんと食べた。タンバキー専門店。
「パリンチンスの中でここには行ったことがあるか?
あそこは知っているか?」
いろいろ聞かれるが行ったことのないところだらけ。
知らん単語を辞書で調べつつ会話が続く。

もう30回以上パリンチンスを訪れているが
いわゆる観光名所や島民の憩いの場所なんてのには
今まで行く機会もなかったし、案内されたこともなかった。
日本人移民の歴史の中でも重要なビラアマゾニアや
マリオ会長のファゼンダ(牧場)くらい…。
あとはクリスチアンの兄の別荘か。
とにかく、不憫に思ったのかファロアニアさんが
雨上がりの島をいろいろ案内してくれた。

こうして島をいろいろ車で案内されると
今まで知らなかった島の一面が見えてくる。
会員制のクラブハウスや島民の憩いの川辺などなど。

次の日の授業の準備の邪魔になってもいかんので
ぐるっと島を一周して戻ってきた。


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