『暗闇のライヴ』
浜辺でしょんぼりしていると
再び、ヒデミくんがインディオの彼女ヤノマミ族のサラを連れて現れた。
「新年の1月1日にさあ、一緒に山登りしようよ。
それを伝えたくて、また来たんだよ。今夜はショーはやんないの?」
「うん。なんだかまだ準備してるみたい。」
「そうか。じゃあ今から一緒に飲まない?ぼくはビールが大好きなんだ。」
「OK。」というわけで急遽コロンビア料理の店で飲むことになった。
浜辺近くのバーで
店員も一緒になって
しばらく楽しく飲んでいるうちに突然の停電に見舞われた。
わしは暗闇の中で
持ってきていたギターでライヴを始めた。
バーの店主も喜んでくれたよ。
ヒデミくんはもちろん大喜び。
サンパウロの両親に電話で報告していたくらいだ。
そこに看護婦のジェシカさんが現れた。
川の向こうにあるインディオ・ダウっていう施設に
明日みんなで船に乗っていかないかということになった。
「明日、午前9時。このバーのここに集合ね!」
なんだか面白い展開になってきたぞ。
このインディオ・ダウには
モイゼスくんの知り合いのホザーニさんがいる。
電話番号はわからないがなんとか会いたいと思っていたうちのひとりなんだ。
おお。明日の大晦日も凄い一日になりそうだ。
◆停電中のコロンビア料理のバーで蝋燭の灯りのもと即興ライヴ。
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