『ジャングルをゆく③』

としみん

2012年01月09日 09:28

それにしてもジャングルの中は薬草だらけだ。

エウジェニオさんがおもむろにある葉っぱをとると目にむかって搾り始めた。
「これはポルトガル語でピランヤ。
インディオの言葉でブーグって言ってな。目薬なんじゃよ。」

ピノピノという可愛い名前がついた植物も薬草。
鎮静剤にしたり解熱作用もあったりする。

ジャングルの中に突然作りかけのカヌーが現れた。
アバカチアーナの木を彫って作られたカヌーは
まだこれから焼きを入れて強度を高めるのだ。

ポルトガル語でジュパッチ、インディオの言葉でプッグーニョという植物は
とても硬いのでもりや矢に使う。

シーカンタはすごくいい匂いがする。鎮静剤の一種で火であぶってから使う。

バカバの実はワインにするという。
このワインというのがわれわれの想像するワインとちょっと違うことが後ほどわかる。

しかしこの森の中はキノコ天国だ。
色とりどりのキノコがあちこちに顔を出している。
可愛いものもいっぱいある。

トランプのジョーカーの顔のような木もある。
クノリというこの木は非常に硬く
椅子の一部に使うこともある。

もう1時間以上ジャングルの中を歩いている。
木の根っこの上は足つぼに効きそうだが
もうそろそろ疲れてきた。

イガラぺ(小川)にさしかかった。
ここで収穫したマンジョーカ芋を川の水に2,3日漬けておいて
毒を出すんだよ。
なるほど。それよか、目的地の芋畑はまだですかねえ?

ここからまたしばらく歩くことになる。

◆ピランヤ(インディオの言葉でブーグ)は自然の目薬。


◆作りかけのカヌー発見。


◆ピノピノは鎮静剤。アントニオがわしの腕にゴシゴシ塗ってくれた。


◆キノコ天国その1


◆キノコ天国その2


◆キノコ天国その3(2の裏)


◆キノコ天国その4


◆キノコ天国その5


◆よっぽどキノコ好きだと思ったのだろう。アントニオが次から次へと持ってくる。

関連記事