土曜の真夜中。
マナウス空港を発つ。
飛行機の中でザランナウェイズのシュリーカリーの自伝を読もうと
ギターケースからゴソゴソ出して席に着いた。
隣の席の男が話かけてきた。
「何の本だ?音楽やってるのか?」
「おう。ランナウェイズだよ。70年代のバンドね。知ってる?」
「うーん。聞いたことないなあ。ぼくはボサノバの本を読んでるんだ。」
「ほほう。音楽好きなの?」
「ああ、マナウスで作曲したりオーケストラのアレンジャーしたりね。
今日はこれからポルトベーリョのグループのプロデュースさ。30人もいるんだよ。」
「おお!すごいねえ。楽器は何をやるの?」
「キーボードにギターにベース。いろんな音楽が好きなんだ。
ブラックサバスにツェッペリン、パープル。クラシックもブラジル音楽もね。」
今までぼくがマナウスでやってきた活動について話したり
テアトロアマゾナスの写真などを見せた。
そのうち何か一緒にできるといいなあ。
マナウスに戻ったら早速コンタクトを取ってみることにする。
さんくす!アダルテールさん。また会おう!
午前2時ポルトベーリョ着。
今回も「光日本語教室」の田辺先生宅にお世話になった。
明けて、日曜日。
午前中2時間、午後2時間。(いやもっとか…)
日本語教室の先生たちの勉強会を開催。
前回の宿題は教案作りと漢字練習。
そして、いよいよ模擬授業開始。
午前中はメグミ先生。
午後はライザちゃんとルイキくんだ。(ZZトップの息子ね!)
ライザちゃんの彼氏のおばさんが
パリンチンスの学校の校長先生だったり
人間の縁って面白い…。
ライザちゃんは教壇に立つのも初めてだけど堂々としたものだったよ。
重い・軽いという形容詞を
ヤシの実で説明するルイキくん!さすがだ。
夜は田辺先生といろいろなことを話した。
食卓のTVからは日本の地震のニュースが流れ続けている。
東京も仙台も浜松も
今回の地震もインドネシアの津波も
いろいろな映像がごちゃまぜになってちょっと混乱する。
出稼ぎの日系ブラジル人へのインタビューや
避難訓練の様子なども合わせて放送された。
ちなみにこの避難訓練の様子は
ぼくがお手伝いしていた浜松のブラジル人学校のもの。
久しぶりに懐かしい顔を見たが
一人どうしても名前が思い出せない男の子がいた。
名前が出てこないと非常に気持ち悪い…。
みんな元気かな。