6月28日
午前中リベルダージでヴィクターと落ち合うはずが予定急遽変更!
お迎えが午前11時にやってきてすぐに空港に向かうことになった。
これはデモの混乱を避けるため。
空港までの道が閉鎖される前に到着せにゃならん。
空港の中も外も
超厳戒体制で、自動小銃をもった警察なんかがうろうろしてる。
白バイ部隊も到着した。
チェックインの時間まで
お付き合いいただいたのはヴィセンチさんとマルコスさん。
ヴィセンチさんには3年前からお世話になっている。
アクレやロンドニアの出張もご一緒したことがあったっけ。
マルコスさんは浜松に住んでいたこともある日系ブラジル人。
わしがこの3年間で覚えたブラジルの音楽や食べ物を聞いて
あまりのマニアックさに驚いていたよ。
マルコスさんヴィセンチさんと5時間。
彼らが帰り、チェックインした後も5時間。
わしゃ計10時間空港に缶詰め状態になっておった。
やっとアナウンスが流れ
アメリカエアラインに乗り込むことができた。
隣に座ったのは
アジア系の顔をした背の高い女の子だった。
「日本人ですか?」
「Sim!」
彼女はまったく日本語が話せなかった。
綺麗なポルトガル語で日記をつけていたのでそれを誉めた。
わしらはお互いに自己紹介をした。
現在16歳の彼女の曽祖父は笠戸丸に乗って
ブラジルに渡った第一回の移民なのだという。
つまり彼女は4世。
苗字も名前も完全な日本名で
クリスチャンのミドルネームも
ブラジル人らしいカタカナ名もなかった。
漢字で彼女の名前を書いて、その意味を教えてあげたらえらい感動しておったよ。
これから2週間のアメリカ旅行にいくというから
いいところのお嬢様なんだろう。
ダラスまでの飛行機の中ではいろんな話をすることができたよ。
ちなみにうちの曽祖父もアメリカ移民だから、わしも4世ってことになるのかな。
日本生まれだけど…。
それにしてもこの3年間の最後の最後に
初のブラジル移民の子孫と隣り合わせになるなんて
なんというドラマティックな終わり方だろう。
この後、ダラスで乗り換えて成田まで10数時間。
RockにCountryにPops。
ひたすら音楽だけを聞きまくって過ごした。
無事成田到着!
お出迎えいただいた同期の菅沼さんと
新宿にてモツ煮で一杯。菅沼さんに感謝!
ああ、あっという間の3年間だった!
自分にお疲れさま。
日本の酒は旨いーっ。