ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

サンドラさんたちと別れ
暑い暑いセントロを一人ぶらぶらと歩く。

ブラジルの地方都市で売られている
洋服も楽器もCDも大体どこでも同じようなもの。
街の温度計は39度を表示していたがホントだろうか?

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

入口がどこにあるのかわからないような小さなお店で
CDを売っているのが見えたので覗いてみた。
なんとそこはクリスチャングッズの専門店だった。

この手のお店はどの街にもあるもんだが
ここはCDの品ぞろえがすごい!
しかも中古CDもあるじゃないか!

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

わしの体内温度計は100度を表示した。

迷わず前から気になっていたクリスチャンロックバンド「PETRA」のCDを4枚購入。
合わせて20ヘアイス(約1000円)と安い買い物だが大満足。
日本では殆ど無名だけど、こんなバンドだよ。


どうでしょ?メロディアスハードロック好きにはたまらん旋律ですな。
ForeignerやTOUCHを彷彿とさせるメロディセンス!
買ってよかった!

一人寂しくインディオの民芸品店や
バス乗り場、ブランコ川、古い教会などをぐるぐる回り、

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

どこまで行っても2.5ヘアイスというRotaçãoという乗合タクシーで
無事ホテルまで帰ってきた。

昼ご飯はANIR(ホライマ日伯協会)の美智恵さんといっしょ。

その足でポルトベーリョからやってきた田辺さんの畑を案内してもらうことになった。

タナベシンジさんは、
ポルトベーリョの日本語教育で
わしもずいぶんお世話になっている田辺さんの実弟なのだ。
ボアビスタの郊外で有機栽培の農業を行っている。

入口に到着すると
道を迷ってなかなか辿りつけなかったわれわれを心配して
シンジさんがオートバイで飛び出してきた。
やさしい人なんだわ。

すぐに広大な畑を案内してくれた。

モリンガオレイフェラという木は畑の中の水分を綺麗にする作用があるんだそうだ。

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

種を汚れた水に入れるだけで汚れが沈殿して分離するのだそう。
葉はビタミン、ミネラルなど栄養分が豊富で
アフリカなどでは飢餓で苦しんでいる人たちの栄養補給に一役かっているという。

シンジさんはポルトベーリョで生まれ、
1993年、35歳のときにボアビスタにやってきた。
化学肥料を一切使わない有機栽培を始めてもう7~8年になる。

畑にはスッコラサウサ(セロリの仲間)の他、クェントロ(ネギ)や
コウビ(カリフラワー)トマチセレジャ(プチトマト)ホウレンソウ、ピメンタなどが
栽培されている。ブラジル人の労働者も何人か手伝っていた。

「トシミさん。このピメンタは辛いから食べない方がいいよ。」
と美智恵さんに言われたがやはり挑戦してしまうわし。

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

めっさ辛い!

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

これで緩和しなさいとシンジさんが家からバターを持ってきてくれた。
「ほらね。わたしは注意しましたよー。」と美智恵さん。

畑散策はまだまだ続く。
「これはねインガという木。細くて長いでしょ。
この中の実を食べるの。甘いよ。葉を肥料にするために植えてるの。」
シンジさんはコロニアで日本語を覚えたのだろう。
易しくて優しい日本語を使って説明してくれる。

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

「カピパラが来てね、カナ(さとうきびの一種)を全部食べちゃうんだ。」

「これはノニ。水に2~3日漬けとけば匂いもとれるよ。」

「それからこっちはニン。脂肪をとってくれるの。動物の虫下しだね。」
「葉は食べられますか?」
「食べたことないけどね。食べてみましょうか。」
「…。苦い!」
「美味しくないね。初めて食べたよ。苦いね。」

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

ニンの葉は綺麗だけど、すさまじいにがさだ!

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

「これはアカーシャ。木を削って水につけて紙にするの。家具も作ることができるよ。」

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

「こっちは知ってるよね。アバカシ。パイナップルね。」

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「これは、カジュ。二種類あるけどこっちのほうが甘いの。」
「ホントだ!甘い!桃みたいですね。」

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

他にもまだまだいろいろ紹介してくれたシンジさん。

蝶が舞い、トカゲが遊び
あひるが昼寝している。
大きなバケツの中では魚が泳いでいる。
「ここで野菜を洗うの。野菜についているミニョッカ(みみず)を
魚が全部食べてくれるの。」

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。

畑ではシンジさんの子供たちが遊んでいる。
「上の子は仕事もずいぶん手伝ってくれてるんですよ。」
畑で採れた有機作物は
火曜・木曜・土曜の週3回有機野菜を扱うレストランに卸している。
土曜と日曜はフェイラ(市場)にもこの野菜が並ぶ。

こどもたちは「こんにちはー!」と流暢な日本語で挨拶してくる。
なんでも息子さんと娘さんは
ボアビスタ市内の日本語教室に通っていたのだけど
交通費がやたらにかかるので通学をあきらめてしまったという。
美智恵さんによると成績優秀でとても頑張ってたというから残念だ。

ノニのジュースをご馳走になってシンジさんの畑をあとにした。

シンジさんの畑は
ハンモックでゆらゆらしていたら
あっという間に一日が過ぎてしまいそうな幸せな場所だったよ。

ボア・ビスタ探訪はまだつづく。


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