カーニバルの夜。

行ってまいりました!カーニバル!
踊ってまいりました!サンボードロモで!

ブラジルはこの次期
カーニバルで盛り上がる。
マナウスにも大きなサンバの会場があり
超巨大な山車とともに
街中のサンバチームが踊り狂うのだ。

今年は
日伯の先生たち(ほとんどカーニバルに興味がない…)の
協力のもと、衣装もゲットできたし、
参加するチームも見つけることができた。感謝!感謝!
そして、よめさんもいろいろ動いてくれた。

結果!

こういう写真が撮れたわけだ。

カーニバルの夜。

この日は浜松のイベント出演が10時40分で終了。
衣装着用後、
タクシーに乗り込み会場を目指した。

顔なじみのタクシー運転手はコスチュームを見て大笑い!
でもね、ここは危ないとか
いろいろアドバイスしてくれた。サンクス!

すでに物凄い人の数で会場は揺れ動いていた!


われわれは、まず自分たちのグループを探すことから始めた。
なんちゅうても物凄い数の人なのだ。
そして、みんな凄い格好しとる。

カーニバルの夜。

きらびやかな山車を見ながら
もう出演を終えた人たちの波をかき分けて
やっとステージ裏に辿りついた時
一組の夫婦が同じ衣装でスタンバイしているのを見つけた。
これが午前11時半。

集合時間は12時でわれわれのチームの出番は午前2時半。

市内に8つほどあるサンバチームの中でも
今回参加したアパレシーダというチームは
何度も優勝しているという老舗チーム。

カーニバルの夜。

楽しみ。楽しみ。
とりあえずビールでも飲みながら待つか。

というわけで、ここからの待ち時間はもう体力勝負。
ひたすら待つ。
今思えば、会場の客席に戻って見学することもできたのだが
なんせ今回が初めての参加だから
取り残されるのも嫌だし、冷たいアスファルトの上に座って待った。

マラニョン州から来て20年になるという男が
同じ衣装で近づいてきた。
「きみたちは初めてかい。このチームはいいぞ!おれは9回めだ!
かみさんと二人の子供は客席から観てるけど、おれは踊るのが好きだからさあ。」
と、ものすごい早口で説明し始めた。

カーニバルの夜。

そこに同じ衣装の若者のグループも加わり
わしらと同じ衣装軍団構成員数が少しづつ増えてくる。

カーニバルの夜。

カーニバルの夜。

コアリ出身の女の子は
「会社の友達といっしょに来たのよ」と教えてくれた。

カーニバルの夜。

われわれのチームには、
すごい強烈な酔っ払いの男がいた。
本番前、物凄い量の酒を飲んだらしく
出番待ちの間も道路に座り込み、へたり込み
頭を抱えている。ちっとも動かない。

カーニバルの夜。

このままでは出番に遅れると心配した他のおっさんとわしは
「おい、そろそろ出番だから、立ってみよー。さあいくよー。」
とべろんべろんの彼の手を引いて列に加わった。

このとき、彼は超戦意喪失状態だったのだが…

いざ、きらびやかな会場通路に入った瞬間!

彼は覚醒し、
だれよりも熱く、激しく、狂おしく
踊り狂ったのであった。(途中整理員に注意されるほど)
おそるべし!ブラジル!
この変わり身をみなさんにお見せしたかったくらいだ!

同じグループにいた二人組のおばちゃんたちも強烈だった。
「被りものの位置はこれでいいかしら?」
って聞くから、
「ああ、ちょっとずれてますね。」って直したら
被りものがアフロパーマのヅラごとスポンと取れてびっくりした!
「うわっはっはっは。」豪快に大笑い!

カーニバルの夜。

このおばちゃんたち。出番までずーっとビール飲みっぱなし。

というか、おばちゃんたちだけじゃないや、みんなずーっと飲んでる。
ブラジルのビールは、比較的軽くて飲みやすいんだけどね。
でもって、男衆はわしも含めて壁に向かって立ちションする。
ビール飲んでるからさ、この生理現象は止められないのよ。

で、おばちゃんたちもその辺の影ですましてきたって報告してきた。
「立ちションしてきたの?」
「そう。そう。そこでしてきた。がははははあ!」
ってまた次のビールを飲み始める。

「ブラジル最高でしょ?いいでしょ?素晴らしいでしょ?」
って畳みかけられると
「ええ。そうですね!」って言うしかないじゃん。

「ぼくら、今年日本に戻るから、これが最初で最後の参加なんですよ。」って言ったら
おばちゃん真顔で
「最後だなんてわかんないじゃん。また来ればいいのよ。はい、これ飲む?!」
って真っ赤な口紅のあとがベトーってついたビールを差し出した。
それをグビーッと飲む。

そうだよな。もうこれが最後なんて決める必要ないもんね。
ブラジル人のこういうところ大好きだ。

花火が上がる。
ちょっとみなさんの想像を超えるくらいの量の花火だよ。
どかんどかんどかんどかん!

それを聞いて
ダンサー軍団みんながステップを踏み始めた。
われわれのチームなんぞは所詮市民参加のおまけみたいなもんなんだけど
テンションは上がるわな。

「さあ。いくぞ!」

会場に入っていっぱいのお客さんが見る中練り歩く。

たーのーしーいー!

カーニバルの夜。

カーニバルの夜。

踊りの練習なんてしたことないし
ただ行進するだけなんだけど気分はいいぞ。
国民的レベルの大コスプレパーティなんだな。

時間にして30分くらいかな?
踊りまくって出口を出たら
もうすぐに現実。

「暑いー。」ちゅうてみんな衣装を捨てて
帰路につくか客席に戻っていく。
この辺はドライ。
なかよくお話ししていたグループの人たちも
あっという間に人ごみに消えていった。

カーニバルの後はゴミの山。

カーニバルの夜。

なんか夢を見ているようだった。
また出たいな!ってちょっと思ったよ。

衣装代が130ヘアイス。日本円で5000円ちょっと。
これで一晩楽しめるんだもん。
9年続けて出ているおっちゃんの気持ちもわかったよ。

そして、家に着いたのは午前4時30分であった。

カーニバルの夜。


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