5月30日
朝4時。マナウスに戻ってきた。
ボアビスタから帰ったこの日は、祭日。
事務所のエイデルくんとどこかに行こうと約束してあったのだが
「人が集まらないからキャンセルしましょー」という連絡あり。
よくあることなのでもう驚きません!
気を取り直して別の行動を考えればいいんだけど
それを阻むものがある。停電だ!
ガスはかろうじて使えるからカップ麺。
これが昼食。
PC使えない。
冷房きかない。
洗濯できない。
そんなところへもってきて携帯のバッテリーが切れちゃったから
充電もできやしない。携帯ないから誰にも連絡できんす。
こりゃあいつまで続くんだ?
まあ、とりあえず外に出た。
ああ。なるほど!
住居の真ん前で電線の工事してるんじゃん。
「何時まで?」と聞くと「午後3時まで。」とのこと。
いやー困る!こういうの連絡一言欲しかった!
そしてわしは脱出を決意したのだが、さてどこへ行く?
いるかどうかイチかバチか
向かったのは近所に住む由昭くんのうち。
起きていたら、携帯だけでも充電させてもらおう…。
はたして…
いた!
起きてた!
特撮ビデオ見てた!
でもって
充電できた!PCも使えた!
いやー感謝!感謝!
嬉しくてカメラの充電器をそのまま忘れてきた…。
由昭くんのうちから
連絡をとったのがセーザルさん。
多忙な彼には頼み事があった。
タクシーで移動して
セントロにあるセーザル先生のうちでミーティングが始まった。
実はこの数か月、帰国報告会に向けて準備してきたものがある。
それは、活動の記録を5分間にまとめたフィルムなのだ。
初級1クラスを担当しているセーザルさんは
大学院でジャーナリズムを勉強している。
写真の腕も相当なもんだし、
なんとアマゾンフィルムフェスティバルっていう
地元の映画祭にもノミネートしていて
彼のチームは受賞したこともあるんだ。
あれはまだ3月だったある日のこと
由昭先生の運転でセーザルさんとよめさんと一緒に
マナウスじゅうを回って一日でロケを敢行した。
その後、何回かの編集会議を経て
この日そのフィルムは、遂に遂に完成したのだった!
構想3年。
ロケ1日。
ありがとう!セーザルさん。
家に帰ってきたら電気が復活してたから
フェイジョアーダ作ってみた。
そして
ここから地獄のフェイジョアーダロードが始まるのであった。
