二日目どす。
午前5時起床。5時30分出発。
船に乗り込んでサンライズポイントまで移動した。
生憎の曇り空だけど
アマゾンの朝日はこの美しさ。
カワイルカもいっぱい泳いでた。
午前中は2時間かけてのトレッキング。
完全防備で行ってきます!
ほとんど同じような植物の写真ばかりだけど楽しんでちょうだい。
ガイドの大塚さんのお話をしっかりメモっただよ。
これを見て少しでもアマゾンに興味を持ってくれたら嬉しいっす。
まずはこの木からいきまっしょい!

『パオブラジル』は、ブラジルという国の名前の元になった木。
以前は染料に使われていたが、今は化学染料におされて廃れてしまった。
(きれいな赤が出るらしい)
とはいえ、過度の伐採により、すっかり絶滅危惧種になっている。
ちなみに、バイオリンの弓の手で持つところはこいつで出来ているのだ。
実際に横浜研修中に先生に見せてもらったけど硬い!硬い!
「その昔、カポエイラを生みだしたバイヤ州から
家具の材料であるジャカランダなどを輸出していました。
(ジャカランダはアコースティックギターの材料にも使われてる高級木材。)
当時はポルトガル人たちがアフリカ人労働者を使っていたんですね。
そんなアフリカ人労働者の食べ物から生まれたのがフェイジョアーダ。
フェイジョアーダと一緒にケールの炒め物を食べるとプロテインができるんです。」
ガイドの大塚さんがいろいろな話を丁寧にしてくれる。
面白いが夢中になって聞いていると
面白いようにガンガン蚊に刺される…。
面白くない!
これは『ショウガバナ』。腎臓の薬。
すごい名前なのが『チンボー』。
まるでぼくの中学生時代のあだ名だ。

ごぼうの匂いがする。
毒性があり、漁に使うそうだ。
川にこの植物を放り込むと魚が浮いてくるくらい。
『クマルー』は香水を作る原料。
『ヴィッキ』の皮はサロンパスの匂い。

現地人もこれを身体に塗ってスースーするらしい。
(この説明はよくわからなかったんだが…。わはは!)
そうそう、あまりにもわからなかったので夕食時に質問した時の会話。
わし「大塚さん、この植物はヴィッキって発音でいいんですかね。」
大塚さん「はいはい、そうですよ。サロンパスの匂いがしますねえ。」
わし「確かにしましたねえ。サロンパスの匂いは分かったんですが、何に使うんですか。」
大塚さん「ああ、これですね。原住民のひともスースーするみたいですよー。」
わし「スースーですか?」
大塚さん「スースーです。」終了ーっ!
シナモンの匂いがするのは『バカバヤシ』。

ポルトガル語で『アバカバ』のこと。
『バカバヤシ』の花はドレッドヘアーのようだ。
花粉がついているのが白い花。
それがとれると赤い花。
やがて木から落ちるとドレッドヘアー。
それを被ると最近のアクセルローズがワンピースの主役になった図になる。
『カフェラーナ』は苦い葉っぱ。

かつてフランシスコ・オレナーナというスペイン人研究者が
ペルーから舟でアマゾンを下った際
マラリアになり胃と肝臓をやられた。(1542年の話)
その時にこの葉っぱを薬として使ったらしい。
かなーり苦い。太田胃散の味だわ。
「いーくすりです。」
ドバ苦い!
お茶にして、胃や肝臓の病気の予防をする。
なんでも、アマゾンには2500種類の漢方の植物があるという。
トロピカルフルーツの王様は『クプアス』。
以前は種の周りをホワイトチョコレートの原料にしていた。
ピークは4月から5月。
その時期に大量に採取して種の周りを冷凍保存しておくのだ。
斜めになった木には注意。

上にオンサ(豹)がいるかも。
『タワリ』の木は薄く薄くして
原住民が巻き煙草の紙にする。
『モラピランガ』(ミラピランガとも言う)は
高級木材であるジャカランダの代用品として土産物などに使われる。
ジャカランダ同様中身が赤い木なのだ。
土産物屋の中にはモラピランガをジャカランダと称して売るものもあり。
これが、その『モラピランガ』の倒木。ちょっと削っただけで高級家具の雰囲気。

騙されるなっ!
アマゾンエルバ製薬会社が
はちみつと混ぜてノドの薬にしたのが『アマパ』。

たん切りによいそうだ。
『シィッポチッチッカ』のつるは
椅子を作ったり、籠を編んだりするのに使う。

インディオはそのつるを弓にも使うのだ。
床に使われるのが『ジャカレウーバ』(ワニの木)。

その名の通りワニの皮のような模様。
大きな木が『マタマタ』。
その横からグルグルと巻きついているのが
寄生植物『アープーイー』だ。
大きい木から養分を吸い取って、枯らせてしまう。
なんとも恐ろしい!かまきり夫人五月みどりのような木だ。
ターザンの使っているロープがこの『アープーイー』。
「ターザンがやってくる!アーアーアー!」。
ガイドのイザケさんはワニのしっぽという
原住民のおもちゃを歩きながら器用に作ってくれた。
しっぽと言えばこれは『シッポドジャブチ』という珍しい植物。

朝市で手に入る漢方の一種。これまた胃と肝臓の薬なのだよ。
これは『ラックラ』。

実を切ってオレンジ色の液体を傷口に塗ると血が止まるのだ。

日本のマツヤニみたいなもん。皮でもOK。
ミントの匂いがするのは『マッセリーノ』。

お茶にして飲むと、二日酔いにも効くし、胃にもよい。
これはハチの巣とトリの巣。

超ご近所さんです。
ハチにトリは守られて生きております。
『イナジャー』というヤシの種の中には
いも虫が入っている。

ココナツにヨーグルトをかけたような味で
インディオ達の大事な蛋白源。
今回は食べられそうないも虫がいなくて残念!
ちなみにジャングルには塩がないので
この『イナジャー』ヤシの花を燃やしたり
『インバウーバベルメーリョ』という植物を燃やして
灰の中から塩を取りだしていたんだそうだ。
これはアリ塚。
見えませんかあ?
アップにしましょー。アリだらけっす。
原住民はアリ塚のアリを手のひらと手のひらで
揉みこむようにつぶして匂いをかぐ。
これが頭痛薬になるんだって!
アリは『ターピーパス』という種類。
『ソウバ』はチューインガムの原料になる。

ゴムと同じような白い樹液は
舐めてみたら甘い味がしたよ。
ガイドのイザケさんは、タランチュラ採りの名人。
巣穴から器用におびき出すのだ。

めっさグロい。
ガーデニングにも使う赤い綺麗な花は『アウピーナ』。
『トッカンデーラ』は3センチもある夜行性のアリ。
刺されたら24時間高熱に悩まされる。

インディオのサテレマウエ族は、16歳の成人式のときに、
この『トッカンデーラ』入りの袋に
40回手を突っ込んで噛ませるらしい。
痛たたたたたた…。
『タピリー』は、山歩き中の雨除けのための小屋。
現地語では、ハブジジャックンというのだ。
これは『パジュラー』。
「ほれ。食べてみな。」と大塚さん。

甘かったー。結構、ざらついた味。非常食にはなりそう。
んでもって、こいつを切ると
ジャバーっとミネラルウォーターが出るつる。

『スィッポーダアグア』って木。
2時間のトレッキングの締めは
アマゾン川を180度見渡せる展望台だ!
蚊に刺されながらも、よく歩きました!
こんなんが全部頭に入ってる大塚さんは偉い!
そして、それを忘れんように
イラスト入りでメモりながら歩いたわしも偉い!
そんでもって、
日常生活では全く役に立たないであろう
このBlogを読み通したあなたはもっと偉い!