やさしいマルコス。

リオブランコの空港に着いたのは午後11時40分。

パトリシアさんの彼氏、マルコスさんが待っていてくれた。
リオブランコの空港は市街地からかなり離れているので
送り迎えは本当にありがたい。

マルコス(ここからさん省略)は今回の原爆展キャンセルをとても心配してくれて
「残念だ。」を連発。
自分の思いをポルトガル語で速射砲のごことまくしたてる。

「次回来た時は、いろいろなところに連絡をとって原爆展をやるといいよ。
この大学とこの大学とこの図書館と…ええとほかにもあるぞ。」と言いながら
街中の大学を案内してくれた。真っ暗で何が何だかさっぱしわからんのだが、
彼は一生懸命なのだ。

「会場を借りるには2,3ヶ月前に申請して書類やらなんやら出さなきゃいかんのだよね。
この建物は広いぞおおお。」
(ううう。わしは日本語教室のメンバーや日伯協会のひとたちにまず見せたいんだよな)

「次はいつ来るんだ。その時までに告知してやればいいじゃないか。」
(この資料はJICAボランティアが持ち回りで管理してるからすぐには無理だよー)

「今回、原爆展について新しい理事のイヴァンも副理事のヒカルドも連絡が取れないんだよな。
ヒカルドは英語の学校で先生をしているから明日直接そこにいけばいいよ。」
(うう。行ってもいいけど、すぐに原爆展開催にはつながらんしなあ。
そもそも連絡つかんてどういうことよ?)

「この前、ベレンに行った時にな、JICAの代表と副代表に会ってきたんだ。彼は眼科医なんだよな。」
(うー。それはベレンの日系団体の方でーす。)

間違いを訂正しつつ、自分の考えを伝えつつ、こうしてリオブランコの夜が更けていく。

マルコスはやたら親切なので
わしの泊まるホテル(予約してくれてた!)から
ヒカルドの英語学校までどうやっていくのかを車に乗りながら教えてくれた。
「ここがホテルだろ。一本目を左に曲がって、ここで道が斜めになっていて
はい。右側がバスターミナル。左側に旅行社が見えたらそこを曲がる。ここ大事だぞ。
そんでもってしばらくいくだろ。ほら右側にコンピュータの会社の看板が見えたら
右に曲がる。あったー。ここ、ここ!ここまで歩けばよい。
近いだろ。3キロくらいだな。歩ける距離だ。
そんでもって、ここからさらに進むぞー。
これがパトリシアのマンションでここを曲がるとほらレストラン白川だ。わかった?」
(学校まではなんとかわかったけど、真っ暗ででんでんわかりまちぇーん。
でも、わからんとか言ったらもう一回行きそうな勢いだったので、「うん」って言っといた。)

あー。明日はどうなってしまうんだ。
それにしても疲れがたまっていて猛烈に眠い。夜中の12時だもん。

マルコスが
「トシミ。昔の空港を案内してあげよう!」と言った。(うひー)
この後、午前1時30分まで野郎二人の深夜ドライヴが続いたのであった…。

ホテルに戻ると
不審者がフロントに居座っていて連邦警察が5,6人で取り囲んでいた。
リオブランコは麻薬ルートの基地。
それでも治安はベレン、マナウスに比べたらいいみたい。

「トシミ、明日は仕事があるから、
何か困ったことがあったらいつでもここに電話してくれよ。」と名刺を置いて
マルコスは帰っていった。

ありがとうマルコス。

とりあえずねる。



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