高拓生アマゾン移住80周年記念式典 その3

次にバスに乗って目指したのは
ヴィラアマゾニアの墓地。
現地住民のお墓のさらに奥に
綺麗に整地された一画がある。

高拓生アマゾン移住80周年記念式典 その3

それにしても2ヶ月前に訪れたときには
ほとんど何も整備されていなかったのに
よくもまあ短時間でいろいろがんばって準備されたんだなあと思う。

↓ちなみにこちらが2ヶ月前の記事。
http://swampwater.hamazo.tv/e3180732.html

マリオ武富氏をはじめとするパリンチンス日伯協会のみなさんが
相当な力をこのイベントに注いだことがよくわかる。

高拓生アマゾン移住80周年記念式典 その3

プラッサの落書きを消し、
色を塗り替えてゴミをとり、植え込みを綺麗にすること。
バスが入りこめるように道路を拡張して整地すること。
墓地の雑草を抜いて整地し、墓石を瓦礫から取り出して集めること。
モニュメントや東屋風の建物を建て、まわりを塀で囲むこと。
その塀には漢字の文字を入れること。
細かい仕事をかぞえていったらきりがない。

仕事も忙しいうえに資金も時間もない中、少人数の協会員で
(ほとんどマリオさんが動いているんだけど…)ここまでこぎつけたのだ。
一年少し前に初めてここを訪れたとき、余りの荒れ地ぶりに涙が出てきた。
墓は盗掘にあい、墓石は割れ、草は伸び放題だった。
早く整地してあげたいという思いはもちろん大きかったが
JICAの一ボランティアにできることなどなく
このアマゾンの厳しい天候の中で
いったい誰が今後整備管理していくのだという疑問もあった。
マリオさんは定期的にここを訪れ、使用人を使ってプラッサの掃除、草取りをしている。
それだけでも大変なことだと思う。
八紘会館の建設中止、記念イベントが中止になりかけるなどの状況の中
周りに何を言われよう、書かれようとも孤軍奮闘がんばってきたのだ。
ホント凄いと思う。
街の看板やオブジェなどを手掛けるボブさんのアトリエで
お墓の3D設計図を見せてもらったのはちょうど1年前のことだった。

高拓生アマゾン移住80周年記念式典 その3

さて、墓地における慰霊式では
マリオ武富パリンチンス日伯協会会長、長沼始在マナウス日本総領事、
ジュセリーノ市議会議員、メシアス副市長、
日本高等拓殖学校上塚司氏の孫である上塚芳郎氏、
熊本から訪れた「イッペイの会」米原尋子さんらがそれぞれコメントを述べた。

高拓生アマゾン移住80周年記念式典 その3

ジュセリーノ議員は
「戦争がなかったら、アマゾンの政治・経済の中心地は
アマゾナス州第2の都市パリンチンスよりもヴィラアマゾニアになっていたかもしれない。」

メシアス副市長は
「現在市内の語学センターでは日本語教育がおこなわれている。
言葉だけでなく文化などさまざまなものを交換し、今後も理解し合って行きたい。」
とそれぞれ話した。

モニュメントの序幕、高拓生の家族の紹介、マリオ武富氏への表彰がおこなわれたほか、
上塚氏の故郷である熊本県知事、熊本市長からのお祝いの言葉も紹介された。

この時点ですでに時間は1時を回っている。
予定ではもうパリンチンスに戻っているはずなのだ。
残念ながらプラッサでの催しは中止になり、代わりにパリンチンス市のKais Barで
おこなわれる昼食会にて生徒たちの歌を披露することになった。

また、みんなで船に乗り込みパリンチンスの港を目指す。
日射しは相変わらず強いがアマゾン川の上を吹く風が気持ちよい。
川ではカワイルカがときおり顔を出して泳いでいる。

近いうちにまたここを訪れたいと思う。

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