アクレ州リオブランコに行くには
一度ロンドニア州ポルトベーリョで降りなきゃいかん。
ふだんなら平気なんだけど
風邪の日は着陸前の気圧の変化で
耳の中がびっくりするほど痛くなるのよ。
この日は2回それを味わった。
まあとにかく空港の待合室も（1時間半待たなきゃいかん）
飛行機の中もここは北極か！と思うほどの冷房攻撃で
3枚重ね着してもまったく役に立たん。
（熱帯のアマゾン地方で3枚重ね着ってすごいでしょ？）
午後1時近くに到着すると
いつものようにアクレの日系人のまとめ役である
メラニー高島さんが迎えに来てくれた。
とりあえず大事をとってホテルで寝倒す。
メラニーさんがくれた薬がえらい効いて
汗だくになりながら睡眠をとった。
翌日も午前中ずっと寝ていたのでだいぶ身体は楽になった。
でもまだちょっとしんどいな。
そこにメラニーさんから電話。
「昼ごはんを食べに行きましょう。娘のマリアナと友だちのイリスも一緒に。」
風邪っぴきなのに、いきなりブラジル焼き肉の店。
イリスさんはブティックのオーナーで
その他レストランに場所を貸したりと何かと手広く経営している。
彼女も風邪をひいているらしいのだが
そこはブラジル人。
まったくそうは見えない。
やたら明るくて、ずっと喋りまくって大笑いしとる。
「のどやられちゃって大変なのよ！がっはっは！」
びっくりするようなパワーだわ。
しんどかったわしもイリスさんの元気が移ったのか
なんか大丈夫な気がしてきた。
しかも、大学での授業の準備に
プリンターを使いたいことをイリスさんに伝えたら
ブティックのPCもプリンターも使うように言ってくれたんだ。
ブティックからわしのホテルはホント目と鼻の先。
そこで、この日の午後は、
婦人服専門店の事務所の中で
公開授業の準備をすることにした。
ホテルに戻ってもたぶんダラダラとしてしまうので
外で作業したほうがいいかなあと判断したのだよ。
翌日に控えたアクレ連邦大学での講座は
日本語なんぞさっぱりわからん
非日系のブラジル人を相手にしなきゃあいかんので
そのシュミレーションと度胸試しのつもりで
ブティックの店員やお客さん相手に
日本語の簡単な単語を教えたりしてみた。
自分でいうのもなんだが
なんとこれが大人気！
結局、4時間から5時間近く居座ってしまったよ。
その後、メラニーさん経営の日本食レストランで
大学の学部長であるキンパラミノルマルチンス夫妻と
翌日の講義と今後の予定について打ち合わせ。
結局、話し合いが終わってホテルに戻ったのは
午後11時半だった。
やれやれ。
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