五日目。
朝から晩まで働きまくっていよいよ最終日。
実はこの日が最もタフな一日だったのだ。
イラセマはキムラ語学センターで文化クラスの授業をしながら
夜のイベントの会場作りを生徒と行い、
一方、ビアンカ&わしの日本人組は
イノマタタダシ学園で授業。
もうほとんどパフォーマンスといっていいものなのだが
生徒も先生も楽しみにしていてくれるようなので嬉しい限りだ。
日本からの支援で建てられたイノマタタダシ学園は
完全なブラジル人学校。
アベニウザ・トクタ校長以外はみんなブラジル人の先生。
いい人たちばかりだよ!
日本との繋がりを忘れないように、
ふだんはビアンカ先生が通い、
紙相撲を教えたり、母の日のイベントに積極的に参加したりと
柔軟な活動をしている。
わしもなるべく出張時にはこの学校を訪れるようにしている。
無邪気な子供たちが大人になった時
うちの学校の壁には大きく『ジャポン』って書いてあったなとか
変な髪の長い日本人がやってきて楽しい歌を歌ったなとか
いつもニコニコ笑ってる優しい日本人のお姉さんが来て遊んでくれたなとか
ちょっとでも思い出してもらえればいいなあと思ってる。
これはビアンカ先生との共通した意見だ。
貧しい環境の子どもたちばかりだけど元気だけは人一倍ある。
「オハヨー!」「コンニチハ!」「サヨウナラ!」
このくらいしかわからないけどホントにここの子どもたちは可愛いんだ。
まったくすれたところがないというかなんというか…。
この日は午前の部と午後の部と
2回に分けて授業をした。
日本語を使ったゲームに始まり
ギターでブラジルの人気歌手の歌や日本語の歌を歌い
最後はみんなで踊りまくる。
アベニウザ校長も先生たちもお手伝いのみなさんも
たまたま訪れた警察官たちも
みんなが幸せそうな笑顔でいっぱいになるような
素晴らしい時間を過ごすことができたよ。
