厚顔無恥…[名・形動]ずうずうしくて恥知らずなこと。また、そのさま。無恥厚顔。
FACEBOOKを始めたのは2010年8月30日。
ブラジルにやって来てから始めてあれよあれよという間に
友だちの数が1000人を越えた。
出張先の日本語教室で知り合った生徒からなにから
次々にリクエストがあるので全部承認ボタンを押しちゃってる。
ブラジル人の中には
とても人懐っこくていい人も多いんだけど
逆に調子に乗るなよー!(むぎーっ!)ってなる
メッセージもたまに来る。
大体において物ごとを軽く考えていることが多いのだ。
昨日のこと。
ある女生徒からメッセージが来た。(面識があるかないかくらいの生徒だ)
ポルトガル語での会話だが
日本語で完全に再現してみよう。
「トシミ先生、こんにちは。ひとつお願いしていい?」
「どうぞ。なんでしょう?」
「わたしはある学校で働いているんだけど
ちょっと変わったことをしたいんです。
なにか発表か、授業かを、してくれませんか。
あなたは発表も上手だし、歌も歌うし、恥ずかしがり屋じゃないし…。」
「いいですけど、ぼくは日本から来たボランティアスタッフであって、
西部アマゾン日伯協会の仕事をするために来たんです。
アクレやホライマ、ホンドニアなどの教育機関も手伝っていますが、
一人では決めることができません。
会長先生や理事の皆さんに承諾を得なければいけないです。
どんな種類の授業、イベント、発表ですか?
日本語教育や日本文化と関係ないと難しいと思います。」
「わたしは日本について、生徒に見せたいんです。
うちの学校の理事にあなたのFACEBOOKの写真を見せたら
あなたの仕事に興味を持ったみたいで…。」
(あなたの仕事って知らんくせに!しかもわしのFACEBOOKの写真って言ったらタカカ食べてたり
郷ひろみ歌ってたりとかそんなんばっかりだゾ。わかってないなあ。)
「ところで、いつ頃実施することをお考えですか?」
「えーと。明日やってくれますか。
私は昨日お仕事が休みだったんですけど、
今日、学校で理事からそう頼まれまして。あなたは歌も上手いし…。」
「今週はポルトベーリョへの出張もありますし、
授業やイベントをやるときには前もって準備する時間がほしいです。」
ぶちん!ここで会話終了…。
メッセージは一方的に切られて終わっちゃった。
ひどいでしょ。
勝手に頼んでおいて
「急なお願いでごめんなさいね。」とか
「やっぱり無理でしたか。」とか
一切なくばすーっ!と切られちゃった。
ちなみにこういう人のことをポルトガル語では『cara de pau』と言う。
Caraは顔。
Pauはブラジルの堅い木材だ。
堅い木の顔。
面の皮が厚いどころか木材でできておる…。
あ、言っておくけどブラジルの人がみんなこういう人ってわけじゃないからね。
圧倒的にいい人のほうが多いよ。
どこでもそうでしょ?
日本人でもどうかしてるぜってのがいっぱいおるし…
まあ似たようなもんだ。
