パリンチンスの修了式。②

明けて三日目。

パリンチンスの修了式。②

この日も朝8時からの授業に参加した。
午前中クラスの出し物は、『イエスの誕生』の劇だ。
この時期になるとどの教会でも行われる
ブラジル人ならばだれでも知っているこの劇を
日本語でやってしまおうというのだ。

「キキナサイ。アナタワ・カミノコ・ヲ・ウミマス」
「ホントデスカ。ヨロコンデーィ。」

喜んでーぃ!が居酒屋みたいだが可愛くてよい。

昼ご飯は、鳥肉丸焼き。
そして午後は、日伯会長のマリオさんに挨拶しにいってきた。
その後は案の定いろいろ連れまわされることになるんだが
それは、彼流の歓迎なのだ。

パリンチンスの修了式。②

ガラナの粉末も無事ゲットできたよ。
この店には、怪しいものがいっぱい。

パリンチンスの修了式。②

これは『ねこの爪』という名前の薬。
植物の繊維みたいだがお茶にして飲むらしい。今度買ってみよう。

ズラリと並ぶアマゾンの秘薬の数々。
日本には『病は気から』という言葉があるけれど
アマゾンは『治癒は気から』あるいは『病は気合いで』みたいな感じらしい。
まるでアニマル浜口の精神論のようだが
効きそうな(!)薬を飲むことで
治る気になるというか…。

つまりー。
ここに並んでいる薬なんだが、ホントに効能があるものと
医学的にはまるで効能がないものとがごっちゃになってるんだわ。

例えば、Quebra Pedra(石を壊す)なんて名前の薬は
もうそのまんま、腎臓の石だったり胆石だったりを溶かしてくれるらしいし
Carapanaúbaは肝臓に効くらしい。
一方、Sara Tudo(全部治す)という怪しい名前のものもある。

パリンチンスの修了式。②




授業前には、アマゾナス通りにあるドナマリアの店で
エリコ先生とともに
タカカを食べて栄養補給だ。

ドナマリアはまだ到着前で家族なのかな(?)お兄ちゃんが作ってくれた。
(その数分後にドナマリア到着)

ではタカカができるまでを説明しよう。

まずは、クイアという植物の実を乾燥させたお椀を用意。

パリンチンスの修了式。②

その中に黄色い唐辛子をつぶした液体を入れる。
(わしはいつも「たっぷり入れてくれい!」と注文する)

パリンチンスの修了式。②

トゥクピというマンジョーカ芋からできた液体を煮たものに
ゴマを入れる。

ゴマという名前だが胡麻ではなく、マンジョーカ芋からできた澱粉質の
片栗粉みたいなものだ。

パリンチンスの修了式。②

これにジャンブーを投入。ジャンブーという野菜は
見た目はただの雑草だが、味は山椒のようにピリリと刺激がある。

パリンチンスの修了式。②

最後にエビとネギとタマネギをトッピング。

パリンチンスの修了式。②

はいどうぞ!

パリンチンスの修了式。②

アマゾンのいろいろな地域でタカカを食べたが
やはりこのドナマリアのタカカが一番だ。

パリンチンスの修了式。②

午後6時からはまた別のクラス。

パリンチンスの修了式。②

このグループの出し物は『口裂け女』の紙芝居だ。
懐かしいテーマを選んでくれたのは
出かせぎがえりの子どもたち。
中学生くらいまで日本でしっかり教育を受けてきた子どもは
それでもまだ日本語を覚えているのだが
小学生の中学年あたりまでだと忘れていくのも早くて
こちらの暮らしに適応していくにつれて
すごいスピードで日本語の語彙が抜け落ちていく。
アマゾンの小さい町だから日本語を使うことはまずないからね。

パリンチンスの修了式。②

みんなで頑張って書いた紙芝居の絵はなぜか
中国テイストなんだよなあ。不思議…。

さらに別のグループは日本語の絵本を暗唱して発表。
ポルトガル語の対訳もかわいい挿絵も
頑張って作り上げた。

パリンチンスの修了式。②

というわけで、明日の修了式に向けての最終調整終わり。


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