そして、一月十日出発の日を迎えた。
明け方から物凄い雨だ。
現在、ロンドニア州は雨季であり、連日凄まじい豪雨に見舞われている。
朝、八時の集合に間に合うようにとマリザさんはおにぎりを作ってくれた。
オカズは昨夜の晩餐の余りものだ。これが嬉しい。
雨がなかなか止まないが小降りになることもある。
それを見計らってマリザさんが確認の電話を入れた。
「俊美さん。アンテノールさんに連絡したんだけど
この大雨でまだ迎えのトラックが到着していないみたいよ。」
1時間経過。
「まだ、来ないみたい。
なんだか部落に行く途中の橋が雨で落ちちゃったみたい。」
さらに1時間経過。
「今日はちょっと無理みたいね。
あきらめて明日出発にしましょう。
宿泊も一泊で十分なんじゃない?」
ということで、この日はインディオ部落訪問を諦め
よめさんとわしは市内を散策することにした。
出張は仕事だから、あまり時間をかけてぶらぶら歩くことはできないが
今回はプライベートな旅行なのでゆっくりできる。
小雨に降られながらも怪しい商店街、郵便局(切手をゲット!)、
楽器屋、CDショップ、洋品店などをまわった。
セントロのCDショップには
材質は粗悪ながら凄い数のロックTシャツが並んでいてびっくり。
ここではモーターヘッドのDVDを2枚。
SAXONの3枚組ライヴとブラジル産メタルバンドSHAMANのCDを購入。
日本に比べたらずっか安いんだわ。
ムケッカという魚の煮込み料理を食べながら祈るのみ。
明日こそ晴れますように…。
