5月12日(日)
夜、アナさんたちと韓国料理を食べたあと深夜2時15分の飛行機で
リオデジャネイロに向かった。
時差があるので4時間のフライトでも到着時刻は7時15分だ。
去年のクリスマス、マナウスに住む日本人のお友達がパーティで見事当てた
リオ付近の観光ホテルの2泊宿泊券を譲り受けたときから
今回の旅を密かに計画していたのだ。
ブラジル滞在最後の旅行ということで楽しみだったんだけど
よめさんが療養のために急遽帰国することになった。
この旅行自体取りやめにしようとも思ったのだが、よめさんが一言。
「せっかくだから息抜きに行ってくればいいよ。
病気を治していつか行くからそのための下見をしてきて。」
と言ってくれたので一人で行くことにしたのだ。
ここは思い切り楽しんでこよう。
7時過ぎにリオの空港に到着。
この日はマナウスの日本語学校に通っていた生徒で
GEKIのメンバーでもあり、
歌のイベントでは必ず一緒になるというアナンダちゃんのうちにお世話になった。
当初は日伯のヒカルド先生の親戚のうちにお世話になる予定だったんだ。
ところが相手の都合で急遽、それが不可能になってしまった。
ううう、どうしようか?と思っていたところに
ちょうど日伯を訪れていたアナンダちゃんのお母さんが
「リオに行くなら、うちの娘たちが今住んでるアパートに泊まればいいわよ。」
と言ってくれたので甘えることにした。
ちなみにこのお母ちゃん、本を出している。
内容は「宇宙人と会話をする」というものらしい…。
ほんまかいな?
リオについて、
頼りになるのは住所が書いてある紙切れ一枚。
まあなんとかなるでしょ。
これを片手にバスに乗り込む。
どうやらあの有名なイパネマにそのアパートはあるらしい。
エリザベスハイニャという通りに出たところで
車掌が「この辺だと思うよ。」って下ろしてくれた。
12へアイス。600円くらい。
空港からはかなりの距離があるけど
冷房付のバスは快適そのものだったよ。
住所を手掛かりに探すこと数分、
いい感じに枯れた雰囲気のマンションに辿り着いた。
宇宙人姉妹は、このマンションの6階に住んでいるのだ。
ドアを開けるとリラックスしまくった二人が出迎えてくれた。
姉さんのダフネさんも超早口で挨拶。
演劇と歌の勉強でマナウスを離れて4か月になるアナンダちゃんとも
久々の再会だわ。
彼女はサンパウロやベレンなどで行われたカラオケの全国大会で
入賞するくらいの喉の持ち主。
さらに全世界が注目するコスプレイヤーでもあるのだ。
アパートといっても高級マンション。
ダフネさんが窓を開けて通りを見せてくれた。
「ほら。右を見るとイパネマが見えるでしょ。
で、左も見て。こっちはコパカバーナが見えるのよ。」
おおお、なんという素晴らしい立地条件なんだ!と驚いていると
いきなり鍵を渡された。
「はい。これが入口の鍵。今からおばあちゃんちに行くから
後は好きなように使ってちょうだい。」
自由だ。
しゃあないな。とりあえずイパネマ海岸でも見に行くか。とアパートを出た。
砂浜でひとりぽつんとビールを飲むのも辛い。
そんでも景色はすんばらしいよ。
リオの街に来るのは初めてのくせに、今回何の下調べもなく来てしまった。
こんな時救いの手を差し伸べてくれるのが
JICAの仲間なんだわ。
この日はわしと同期の貞子さんがいろいろと案内してくれた。
集合場所のイパネマのジェネラルオゾヒオの駅は
ワールドカップに向けて拡張工事の真っ最中で閉鎖されている。
毎週日曜日はこの駅前の公園で
ヒッピーフェイラが行われているのだ。
早速わしもお香スタンドやちょっとしたアクセサリーを購入した。
横浜でサンパウロで一緒に研修をし
共にブラジルで活動をしてきた貞子さんと会うのはちょうど一年ぶり。
帰国報告会以来だあね。
ビールで再会を祝い、昔話に花が咲いた。
この後、バスに乗り込み
歴史博物館や有名なタイルの階段、それから水道橋など
案内してもらったよ。
残念ながら日曜だったので
貞子さんおすすめの音楽が聞けるお店は開いてなかったけど
夜中まであーでもないこーでもないとおしゃべりは続いたのだった。
帰宅は12時くらいかな。
楽しかったよ!
