Toshimin's waz'up?　-としみんのBLOG-

５月１３日（月）

Sさんが忘年会で当てた宿泊券を使うべく
高級リゾート地ブジオスに行くのだ。
まずは市内バスで長距離バス乗り場まで向かう。
マナウスのそれと違って半端じゃなく広い。

ブジオス行きのバスのチケットを買うために列に並んでいたら
変な東洋人に興味を持ったのか
ブラジル人の子供がいろいろ質問してきた。
紙切れにカタカナで名前を書いてあげたら大喜び。
隣にいた別のおばちゃん曰く
「私の親戚は京都に行ったことがあるのよ。日本で働いてるの。」
などと言っている。お喋りしているうちに自分の順番が来た。
４０分待ちか。
ボブスバーガーでツナサンドとサラダを食べることにした。
店員がボケていてドレッシングをつけ忘れたりしたけどね。
あんまりおいしくない朝食だけどしょうがないね。

バスターミナルの中にある雑誌を売る屋台で
ロック雑誌「ローディクルー」を購入した。
今回は国内ロックの歴史的名盤を特集したものだ。
すごい！わしが知らんバンドのオンパレードだわ。



９時４５分発のバスがやってきた。
ここからは３時間のバスの旅。
座席はラッキーナンバー２２番を選んだんだ。
隣に座ったのはわしよりちょっと年上の女性。
「ご旅行ですか？」と聞くと
「いやいや、私はブジオスに住んでるのよ。」と言う。
シモーネさんは、ブジオスに住み着いて９年。
レストランやホテル、お土産物屋で働いたり
ツアーガイドもやっていたそうだ。
これはいろいろな話が聞けそうだぞ！と思い
さまざまな質問をぶつけてみた。
お互いの家族の話や仕事の話、
なんとまあ結局３時間ぶっ通しでしゃべり続けていたよ。
シモーネさんの再婚したご主人もそうだけど
ブジオスという街にはアルゼンチン人が多く住んでいるという。
「この街自体ももちろんきれいな観光地だけど
私はアハイアルドカボという隣町をお勧めするわ。
一日がかりのツアーになるけど絶対におすすめ。行ったほうがいいよ。」
とのことだった。

バスを降りてすぐにシモーネさんの知り合いが経営する旅行会社に行った。
「社長は今、お昼を食べに出ています。」と受付の女性。
そうか。もう１時じゃんか。わしも昼ごはんを食べよう。
受付女性曰く「カベルナって店が美味しくて安いわよ。」
たしかに！美味かった！

旅行会社の事務所に戻ると一度帰ってきた社長は
すぐにほかの用事で外出したようだった。
午後はもうツアーに滑り込めないとのことだったので
この日は諦めて、翌日とさらにその次の日の観光ツアーを予約した。

さあ、ホテルに向かおう。
実は、いただいた宿泊券のホテルというのは
郊外に位置しているので非常に交通の便が悪い。
タクシーで３０へアイス（１５００円）出さないと行けないのだ。
不便じゃのう。

ずいぶんと走ったところでホテルの全貌が見えてきた。
でかい！でかすぎる！
いわゆる高層ビルではなく２階建てのペンションが
どこまでも続く感じだ。
敷地内には大型のレストランが２軒。
超大型のプールが三つ。アーチェリーもテニスもゴルフもできる。
夜はカラオケのショーもあるというではないか！
さらに食事は３食すべてチケットに含まれているんだそうだ。
こりゃ懐を痛めなくてすむぞ。

やたら綺麗なホテルの一番大きなプールで泳ぐ。



うー。一人で泳ぐのはつまらんのう。
というかシーズンオフで客はほとんどおらん。
超貸切状態。
庭の手入れをしてたお兄ちゃんに写真撮ってもらったわ。

めっさ綺麗な部屋も居心地はめっさよいんだけど
なんだか時間がもったいないので
セントロ（中心地）へ行くことにした。
なんと午後は１時間に一本シャトルバスが出ているというではないか。
しかも無料だ！よし、行こう！

バスの終着点には
金色に光り輝くブリジットバルドーの銅像があった。
ブジオスをこよなく愛し、それを発表したために
一気に世界の注目を集めることになったのだ。
そのことに対する感謝の気持ちとして銅像が建てられた。
観光スポットのひとつだ。

この日は８時半までセントロをぐるぐると回った。
お土産屋にレストラン、バーは開いているけれど
さすがシーズンオフでここも寂しい。

ホテルに戻って夕食。
海のものに飢えているわしは海産物のリゾットなんぞを注文した。
そして夜は更けていくのであった。