6月9日
昼前からイノマタタダシ学校で
パリンチンス日伯協会の主催による送別会を開いてくれるという。
なんともまあありがたいことだ。
会場に着くと
すでにイノマタタダシ学校のカルロス先生が
太鼓やパーカッションを持った子供たちと一緒に
曲を練習しているところだった。
わしもギターを持っていったので
「一緒に演奏させてよ!」って言って混ぜてもらった。
ボイブンバの有名な歌を2曲やるらしい。
一曲は赤組ガランチードの曲でもう一曲は青組カプリショーゾーゾのもの。
続々と会場に人が集まってくる。
毎回、出張の度にお世話になっている人
久しぶりに会って懐かしい人
全然あったことがない人も中にはいた。
式の中では前日同様温かい言葉をかけていただき
本当にありがたかった。
アベニウザ校長は、わしのために作ったというDVDを
みんなに見せたかったようなのだが
PCの調子が悪く断念。
しかしながら、このDVD、
前回の出張時の送別会でわしはもう見ているのだ。
よっぽど披露したかったんだねえ。
生徒やカルロス先生とも演奏した。
肝心のパーカッションの男の子が
もうリハーサルで疲れてしまい
本番の途中で叩くのをやめて休んでしまうという
信じられん展開になったもののなんとか終了。
「あーあ。」って雰囲気になるわけでもなく、結構野放しなんだな。
これぞブラジル。
ご高齢の日高さんや1世の戸口さんなど
パリンチンスで生き抜いてきた日本人のみなさんと
最後にお話できたのもありがたかった。
戸口さんはパリンチンス市唯一の日本人で
スーパーマーケットを経営している。
「店に来るブラジル人の子供たちがね
『おはよー。こんにちはー。」って日本語を使ってくれるんですよ。
歩いていると、わざわざ車を停めて
日本語で話しかけるものもいるくらい。
日本語の勉強ししてくれる人が増えてわたしはうれしいですよ。」
と話してくださった。
3年前から始まった日本語教育が少しずつ浸透しつつあるのかな。
この3年間、DJマリオさんもレオもありがと!
式が終わった後
出席者のひとりマリアさんが言った。
「トシミ先生。カンタガロに行きましょう!」
カンタガロとはパリンチンスの数少ない観光スポットだ。
市民が休みの日に集まって水浴びをしたり、ビールを飲んだり。
一度、ファロアニアさんに連れていってもらったことがあったっけ。
あんまりきれいな水とは言えんのだけど
面白そうなのでエリコ先生ともども連れていってもらうことにした。
カンタガロに着くとそこはカオス状態。
すごい数の人たちが水浴びをしている。
普段着でもなんのその。
なかには日本語教室の生徒だった女の子もいたよ。
ビールは大瓶一本で3へアイス(約150円)。安いなー!
その足で今度はマリアさんのお友達の家に向かった。
郷土料理のタカカ(エビのスープ)と
パットノトゥクピ(アヒルの肉のスープ)を
ご馳走してくれるというのだ。
いやあ。これが絶品!
おもわずエリコ先生と唸ってしまった。
「こりゃ美味い!」
この後、マリアさんの紹介で連れていってもらったマッサージは
1時間で30へアイス。1500円程度だから安い。
でもこの街の中では最高の贅沢で30へアイス出してマッサージする人は少ない。
おばちゃんがマッサージしながら
壁のタペストリーを指さした。
「名古屋に3か月だけ行ったことがあるよ。」
えー?すごいじゃん。
「この家はね、キムラ語学センター始めた一家から買い取ったものなのよ。」
そっか、そっか。
あの学校には3年間お世話になったわ。
午後7時30分からエリコさんとイラセマ先生とミーティング。
そして、夜は青チーム『カプリショーゾ』の練習をイラセマ先生と観に行ったよ!
えらいかっこよかった!本番もがんばれー。
