懇親会が終わったら前日までの調子の悪さは嘘のようになくなった。
去年もサンパウロ総会の前に酷い風邪をひいたんだっけ。
JICAの総会は久しぶりに会って嬉しいひとたち(26期生)
はじめましてのひとたち(27期生)、
いつもお世話になっているひとたち(サンパウロ、ブラジリアのJICAスタッフ)と
お話しできてよかった。
原爆展の説明についても27期生の方たちが
とても熱心に聞いてくれたし、次に繋げることができたと思う。
活動報告は同期のみんなのがんばってる姿を知ることができた。
懇親会もマナウスに派遣されている27期の櫻井さんが
がんばってくださったおかげで素晴らしいものになったよ。
さて、朝9時過ぎの飛行機でマナウスに戻り
お昼頃には到着。
1時間ほど仮眠をしたら、今度はポルトヴェーリョに出張だ。
新しい青年ボランティアが派遣されてから数カ月が過ぎ
この土曜・日曜を使って待望の文化祭が行われた。
ダニエラこと青年ボランティアみさきちゃんは、
ポル語もでき太鼓もでき書道もでき、という
ポルトヴェーリョのみなさんが待ちに待っていた人材なのだが
責任感の強い彼女は、土曜日の文化祭をバックアップすべく
懇親会には出ず、他の隊員よりも一日早くサンパウロを後にしていた。
わしが土曜日の夜ポルトベーリョに到着したときには
すでに文化祭土曜の部は終了。なんでもずいぶん盛り上がったらしいゾ。
日曜はブラジリアから合流した吉田次長と
マナウス領事館からの要請でやってきた料理担当のモトヤさん、
折り紙担当のアナさんと一緒に会場に向かった。
台所では会長のマルレイニさん、青年ボのみさきちゃんらが
料理の準備をしていた。
2ヶ月前に原爆展をおこなった会場には
生徒たちの習字作品がずらりと並ぶ。
クラスの名前はアマゾンのフルーツの名前からとったという。
マンガ組にマラクジャ組にトゥクマン組…。
ポルトベーリョニッケイクラブは、
日本語教師の田辺先生をはじめとする移民の人たちが
過去、3人の青年ボランティアを受け入れ日本語教育を続けてきた。
現在はマリエラさんが中心となってその歴史を守っている。
歴史もありノウハウもある。
さらに最近は非日系の生徒たちも増え
今年の夏からは非日系の先生も授業を行っている。
わしは、毎月訪問して勉強会を開いているのだが
そのうちのひとり非日系のライザさんが
現在は、教壇に立って日本語を教え、
日本文化を伝えるべく生徒と一緒に日本の歌を練習していると
聞いた時は本当に嬉しかった。
ライザさんの日本語能力は非常に高く
彼女自身のがんばりも凄いものがあるのだが
その可能性をいち早く見つけ、
1年と数カ月きっちりと教え続けてきた田辺先生の力は大きい。
この日のイベントでもライザさんはみんなの前で作文を発表し、
田辺先生への感謝の気持ち
そして日本語教育にかかわることの喜びをポルトガル語と日本語で表現した。
焼きそばや天ぷらを楽しむお客さんたちで賑わう会場のステージには
ポルトベーリョニッケイクラブ日本語教室の生徒が並び
日本語の曲を披露した。
その模様は現地のTV局が録画していたので
近いうちに放送されるのだろう。
それにしても派遣数ヶ月でここまで仕上げたみさきちゃんスゴイわ。
わしもギター片手に
2ステージさせてもらったよ。
次の日は今後の活動についてのミーティングに
ライザ&ルイキという二人の先生への出前授業をおこなった。
ルイキくんは今はコウモリの研究で忙しいけれど
彼もポルトベーリョの生徒たちには貴重な存在だと思う。
ポルトガル語話者の生徒がぶつかる壁を知っていると思うのだ。
アシスタントでもいいから教室に入ってくれると嬉しいな。
慌ただしいけれど移動しなければいけない時間だ。
空港でスープ(激旨!)を飲みリオブランコへと向かう。
ポルトベーリョのみなさん。ありがとう!
夜中の12時。
リオブランコの空港ではメラニーさんが待っていてくれた。