やるせない その後。

以前、Blogに載せた悲惨な事件について、
http://swampwater.hamazo.tv/e3309208.html#comments
ブラジルのみなさんはどう思ったかを
あや子先生が授業の中で取り上げてくださった。

やるせない その後。

生徒たちの意見を載せてみた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Aさん(日系4世、大学生20代)
日本では社会のプレッシャーが多くて、小さな間違いをする余裕がないのではないか。
だから若者はこのようなレベルのいじめをしてしまう。
ブラジルでは、もっと自由に過ごすことができるから、
普通に暮らしている人たちの中には
そんなひどいことをする人はあまりいないんだと思う。

Bさん(日系3世10代、日本生まれ10才まで日本で暮らしていた)
7歳くらいの時、私は日本で学校で同じ年の子にいじめられたことがありました。
だから、日本にいるそういった子どもたち(外国人) の気持ちが理解できます。
しかし、前に比べたらそういう事件はちょっとずつよくなっているとも思います。
私達が感じる痛みなどが伝わっているからだと思います。

Cさん(非日系人、ジャーナリスト20代)
「ゆるせない」のテキストについて、事態は深刻だと思います。
その日本人の高校生は間違いを犯しました。
いじめは世界中でだれもが知っているひどいことでしょう。
そして、日本人の警察官も間違いを犯しました。
私は日本人に対していい印象を持っています。
しかし、なぜその警察官は誠実に、
一生懸命に職務を遂行しなかったのでしょうか?
ブラジル人の子供は被害者ですが、他のたくさんのブラジル人たちは
日本で失礼なことをしてきたのかもしれません。
例えば、窃盗。仕事や授業に遅刻すること。
そして日本の文化に興味がないことなど。
つまり、今回の事件の子供たちはブラジル人(外国人)はこうであるという
固定観念が生み出した犠牲者だと思います。

Dさん(非日系人、大学生20代)
先進国にはいやがらせは付き物です。
後進国や新興国の人々は、魅力があるから先進国へと移動します。
その移動が増えると、先進国の中の心の弱い人々の中に悪い感情が芽生え
やがていやがらせへと繋がります。
実はブラジル国内でもそんなことがたびたび起きるのです。
例えばこのアマゾナス州マナウスでもパラー州から来た人たちに対しての
「退治ギャング」の事件がありました。サンパウロでもそうです。
セアラから来た人々に対して同じような感情を持っている人がいます。
そのような事をする人は最低な人だと思います。どろぼうより最低です。
どろぼうはお金や食べ物などがないからものを盗むんです。
それではどうしていやがらせをする人はいやがらせをするんですか。
そこに理由はないでしょう。最低です!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方、浜松ではどんな状態なのか教えてもらった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

としみん。とても悲しいです。あれから色々ありました。
一人は鼻の手術をしてもう一人はまだ肋骨を骨折しています。
母親は1月にブラジルに帰るようです。
しかし、子どもたちへの仕返しを恐れて今も家を出ることができません。
学校の先生たちはいそがしいことを理由に会いに来てくれませんでした。
警察にも行きました。3時間待たされた挙句
「こんな事件は日本人の中にもあるんだからそんなに大袈裟にはするつもりはない!」
と言われました。なんだか自分の力の無さが情けないです。

つい一週間前に30歳のブラジル人男性が浜松市内のアパートで自殺しました。
あるDJも交通事故で亡くなりましたが、事故を起こした相手は逮捕されていません。
なんだかおかしくなってきます。としみんも身体に気をつけて下さい!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とのことだった。
悪い事件を伝えて不安を煽ったりはしたくないが
事実として記しておきたいと思って敢えて掲載した。
事態の好転をすこし願っていたんだけど甘かった。
ブラジルの日本語教室の生徒たちのように真剣に考えていくことから始めたい。

それから犯罪から身を守ることも大切。
これから年末に向かってブラジルも日本も物騒な事件が増えるから
このBlog を読んでくれているみなさんも注意してくださいね。

やるせない その後。



同じカテゴリー(としみんの日記)の記事
Blog引っ越しー。
Blog引っ越しー。(2014-03-21 13:43)

さうーじ!
さうーじ!(2014-03-19 06:11)

ヴィクターと呑む。
ヴィクターと呑む。(2014-03-19 05:43)

この記事へのコメント
私の周りの友人や親戚や家族は、ほとんど外国の人と接したことがありません。一時、ブラジルの方の犯罪がめだった(新聞に載るとめだつ)ことや、家賃を払わないで帰国したなど、そういう悪い情報だけが、入ってくるようで、「ブラジル人には近づくな」と、いまだに皆うるさいですよ。イメージって恐いですね。
でも、接する機会がないので、しょうがないと思っています。
Posted by 三毛坊 at 2011年12月04日 10:17
>三毛坊さん
圧倒的大多数の日本人がそう思ってるだろうし、きっとそういう犯罪も事実としてあったんでしょうね。今回の事件もいろいろなひとのいろいろな思いもあると思います。学校の先生の対処だってもしかしたらしっかりしたものなのかもしれないです。新聞やTVなどの報道を鵜呑みにするよりも、ぼくは友人の声に耳を傾けたいと思ったんだよね。一人の人間ができることなんてたいしたことないけどなんか目をつぶっていられなかったです。
Posted by としみんとしみん at 2011年12月05日 13:31
国が違えば文化も違うのは当然。身近に外国人がいれば、その国の習慣を教えてもらったり日本の習慣を教えたり。わたしはいつも、とりあえず一番近くにいる人と仲良くなって、小さな国際親善を楽しんでいます。どうしてお互い解りあうことができないんでしょう?
Posted by カモノハシ at 2011年12月05日 23:05
>カモノハシさん
習慣を教えあったりするのも
信頼関係があってこそなんですよね。
押しつけあってもいけないと思うし。
わかりあうことができてる人たちも
いっぱいいるんでしょうけどね。
Posted by としみんとしみん at 2011年12月06日 23:26
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
やるせない その後。
    コメント(4)