Toshimin's waz'up?　-としみんのBLOG-

わしの認識では
この日ジャングルの中を歩いて案内してもらうこと
おじさんのマンジョーカ芋の畑を見せてもらうこと
この二つがメインのはずだ。
ただどういう順番でどんなスケジュールになっているのかは彼らしかわからない。
完全お任せコースだぞ。

船を岸に泊めるとアントニオが重いエンジンを外し、
盗まれないように大きな樹の幹に太いチェーンで船といっしょに結びつけた。
ガソリンと櫂は藪の中に隠す。

さあ、ジャングルの中を歩くぞ。
大晦日の日にジャングルを歩いたときサンダルで平気だったので
この日もわしはサンダル。よめさんは歩きにくかったらしくスニーカーだ。
アントニオ一家はゴム長靴のエウジェニオさん以外サンダル。

歩きながらすごく丁寧に解説してくれる。

クビウはトマトの一種。

ププーニャはインディオの言葉ではククラ。

赤い染料はウルクンの実。インディオが顔に塗る赤いやつだ。

チンボウは魚を麻痺させる薬草。インディオの言葉でエミポという。

先頭を歩くエウジェニオさんは山刀でガンガン道を切り開いていく。
「これはね、アンバウーバっていうんだ。」
というと器用に大きな山刀でその茎を切り、皮を剥ぎ、笛を完成させてしまった。

「あれはクッピンの巣だよ。」クッピンとは白アリのこと。
同じ白アリの巣でも種類があるらしく
それをインディオの言葉で説明するもんだからもうわけがわからない。
「これがリタボトゥワね。あれがウァマンボトゥワ。
でもって向こうにあるのがヤイゥタロゥトゥワ。」

動物の足跡が見つかった。
エウジェニオさんが
「オンサ（豹）だ。」と真剣な顔で言う。途端に緊張感が走る。

アントニオさんが
「いや、これはクチアだべ。」と言った。
クチアというのはパッカ（山ねずみ）の仲間だ。ああよかった。

◆小川があったらジャブジャブ入って渡る。


◆ウルクンの赤い実は染料・顔料になる。


◆これが魚を麻痺させるチンボウの木。


◆オンサ（豹）の足跡か？緊張が走る。