『日本人がいた』

浜辺を歩き、乗合タクシーを待とうと木陰に入ると
そこには東洋人の男性とインディオ女性のカップルがいた。

目が合うと会釈。
若い男が話しかけてきた。
「ニホンジン?」
なんと彼はサンパウロ出身の日系人。両親ともに日本人だという。
この街で初めて出会った日本人だ。
連れの女性は現地のインディオだ。

彼の名前はヒデミ・マウリシオくん。
インディオ専門の歯科医で部落を30日ごとに回って診療しているのだ。
久々の日本人との会話に嬉しさを隠せないようだった。
まさか、この街で日本人に会うとは夢にも思わなかっただろう。

彼の家には日本文化も少し残っているようだったが
日本語はほとんど話せない。
でも「いなりずし」「赤飯」「ばかもの」「かぼちゃのあたま」なんていう単語は知ってる。

お互いの自己紹介をしていたら、突然大雨に見舞われた。
バラバラと熱帯特有の大粒の雨が降ってくる。
工事中の家の軒下で
雨宿りしながら喋った。喋った。
ぼくも「今日の夜、この浜辺でライヴするかもよ」って伝えたよ。
彼らとは再会を誓って別れた。

◆ヒデミくんはこの街で働き始めて2週間。日本人はピースが好きだよねということでこのポーズ。
『日本人がいた』

◆一度雨が降り始めると街の中はこの通り。スニーカーなんて履いていられない。
『日本人がいた』


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