『文化・習慣の壁』

前の日にステージ担当のペドロさんに
「大晦日のイベント当日は、午後3時からサウンドチェックするからおいで。」
と言われていた。

3時に行ってもだれもいないんだろうな。とは思った。
わかっている。わかっちゃいるんだけどね。
でもわしは日本人だ。
3時に来いと言われたら3時にいくのだ。

もうこれはどうしようもない文化の違い。
ブラジルの人たちは悪気があって約束を破るわけじゃないんだよな。
言葉が通じないっていうのとはちょっと違うんだ。

約束した時は本気で3時に来てもらいたいと思うからそうやって言うんだよ。
こういう場合って、
意外にも親切心で言っていることが多いから非常に性質が悪い。

道を聞いてもそうなんだ。
道を知らないなら知らないって言ってくれたほうが親切なのに
知らなくても一生懸命教えてくれようとする。
警察官ですら適当な道を教えることがある。
まったくもって性質が悪いが、なぜか憎めんのだよね。
根本にはひとにやさしくしようって精神が見えるからかな。
自分でなんとかせいってことでもあるんだけど。

というわけで午後3時に行ったよ。律儀に。
PA担当、照明担当のスタッフがのんびり準備しとった。
言いだしっぺのペドロさんはいなかったけど
ファビオさんが現れたので確認しておいた。

「わし心配なんだが、今日は本当に歌っていいんかい?」
「クラーロ!(もちろん)」

このクラーロが曲者。
本当に大丈夫なんだろうなあ。

「で、サウンドチェックは?」
「うーん。4時過ぎからかな。」

もう言うことがみんな違う。びっくりだ。進行表なんてもんは存在しない。
たぶん4時からのサウンドチェックってのは5時頃からなんだろうな。
諦めよう。

「で、もって何時に来ればよい?」
「7時だな。ちょっと早めに来てくれ。」
なんじゃそりゃ?


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