ブラジルの学校は7月一ヶ月間お休みになるところも多く
この時期に旅行に行く人たちも多い。
わしは7月前半に11日間の勉強会をやって
あとは、ドカンと休む、遊ぶつもり。（現在7月中旬…。）
とはいえ住居に併設されている事務所は
毎日入学手続きのために開いているので、
「1ヶ月間休みまーす！」という雰囲気でもない。
少し休みつつ、事務所に顔出しつつという感じ。
残念ながら遠出する財力もないのだ…。
ちゅうことを念頭に読み進めていってくれたまえー。
わしがここマナウスにやってきたのは
2010年7月23日。
到着早々、インターネットで地元のバンドをいくつか見つけた。
その中で一番音楽的な趣味が合いそうなバンドのシンガーを
ブラジル版MIXIのORCUTで探し出し
早速、コンタクトを取ってみた。（ストーカーみたいだな）
「こんにちは。日本から来ました。ロック好きですー。お友達になりませんかー？」
「マナウスへようこそ！
今晩、元アイアンメイデンのシンガー、ポールディアノのショーがあるんだ。
一緒にいこうよ！」とすぐに返事が来た。
ドンぴしゃり！
200万都市のマナウスで
これほど音楽の趣味が合い、気の合う人間と
一瞬にして出会えたことはまさにミラクル！
それがモイゼス・アンドレイジ・マルチンスくんだ。
モイゼスくんにはファビオラさんという彼女がいて
ポルトガル語もまともに喋ることができないわしに
二人ともよく付き合ってくれた。もちろん今もだけど…。
2年前、ファビオラさんはマナウスから200キロ近く離れた街に住んでいて
「いつでも遊びに来てちょうだいね！綺麗な街なのよ。」と言っていた。
その後、彼女はマナウスに引っ越してきたが、
月に一度は母親が住むその街に帰っているとのことだった。
街の名前は「イタコアチアラ」。
ちょっと変わった語感でしょ？
マナウスには、
わしがすごくお世話になっているTさんという日本人女性がいる。
彼女は移民として日本からアマゾンにやってきて
多感な思春期をこのイタコアチアラで過ごしてきた。
話を聞くたびにイタコアチアラに行きたくてたまらなくなってきた。
先月、モイゼスくんからメールが来た。
「トシミー、今度イタコアチアラでライヴやるから一緒に行こうよ！」
モイゼスくんのバンドは、『00:00』という5人組のハードロックバンドで
わしも何回かライヴに参加させてもらったり、練習スタジオにいったりしている。
今回は、ブラジルだけではなく日本でもマニアの間では知られているパワーメタルバンド
『Glory Opera』との競演だ。
7月の旅の行先はイタコアチアラに決定。
目的は、ロックバンドのショーを観ることと
Tさんの家族が眠る墓地を訪れることだ。
◆モイゼスくんとわし。彼は、超ハイトーンヴォーカリストなのだ。
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